バイクの話20
Motorcycles(Photographs are attached)
2003/12/23(木)〜27日(土)
TYZ(トライアル車)のフロントブレーキがスポンジーな感じだったので、ブレーキフルードの補充、エア抜きをやろうと思い、
マスターシリンダーの蓋を締め付けている皿ビス(下の写真の左側)を緩めようとした際に頭を舐めてしまいました!!
この蓋が開けられないことにはどうしようもありません。
このトライアル車はかなり使い込んだバイクなので、マスターシリンダセットを一式交換するのはいかにも無駄。
修理に挑戦することにしました。
ストロボが反射して見にくいのですが、左側の皿ビスの
頭を舐めてしまっています。
この角度からだと、何となくわかるでしょう?
反対側から写した写真です。
インパクトドライバも役に立ちませんでした。
そこで、秘蔵の電動工具を持ち出してきました。
ラジコンをやっていた時によく使った工具です。
ドリルもφ2.4からφ6.0まで揃っています。
まず、手持ちの一番細いドリルφ2.4で下穴をあけました。
被加工物を固定していないので、芯ブレが生じないように
するためです。
次に、φ5ドリルで注意深く”揉んで”、皿ビスの頭の部分を
カット。リング状のモノが皿ビスの頭です。
これで、蓋は外れますが、ネジ穴にはまだビスの
ネジ部分が残っています。
正規のビスはM4なので、M5サイズのビスに
タップを立て直すことにしました。
M5のメスネジの下穴は、φ4.2です。
手持ちドリルでの加工なので、多少芯ブレすると考え
下穴用ドリルはφ4.0を選択し、穿孔しました。
尚、切り粉が入らぬよう、蓋はしたまま加工しました。
M5のタップでネジを切り直しました。
母材がアルミダイキャストなので、柔らかく、
加工は楽でした。
左側が、M5にサイズアップしたもの。
この後、規定液面までブレーキフルードを補充。
蓋の取り付けです。
新しいビスはステンレス製にしました。
きちんと締めて出来上がり。
ブレーキの遊び調整も行なっておきました。
今回は、M5のタップが560円、M5ビスが4本セット(1本しか使わないのですが)で90円。
ショップに頼むと、部品代の他に工賃がかかりますからね。
楽しみながら修理が出来て、満足満足!!
試運転は、年末のスキーから帰ってきてからです。