Last modified:2009/04/19
ACTはDvorak配列で日本語を快適に打つ方法です
Dvorak配列とは英文入力を楽にする目的でDvorak博士が考案したキー配列です。Dvorak配列では母音が左手ホームポジションに並んでいます(上図)。特にローマ字打鍵では右・左の交互打鍵が多くなり、とても打ちやすくなります。
このDvorak配列でのローマ字打鍵をさらに快適にするのがACTです。QWERTY上のAZIKでの拡張ローマ字打鍵の考え方をDvorak配列でのローマ字打鍵に適用します。
ACTでの入力の仕方に関する総合的な解説です。すでにDvorak配列に設定している方は、フレーム版のこちらの解説書の中でACTによる入力を体験できます。
Web上の百科事典Wikipediaの項目「ACT(キー配列)」では、私の論文を基にして書いていただいた記事で概要を知ることができます。
将来実装が可能であることを前提にした上位バージョンのACT09(β版)を公開しています。(2009.4)
QWERTYユーザの方がシステムの変更無しに『ACT』を体験できます。(Dvorakユーザは前記総合解説書の中で体験できます。)
体験コーナー(Dvorak用)(ACT拡張版)
Dvorakユーザの方向け。私が2005/01/22当時使用していたローマ字カスタマイズデータでのACTを体験できます。前記ACTの解説書にある仕様から、一部の互換性を削り、より大胆にローマ字テーブルを拡張しています。あくまでも参考にということで‥‥‥
キーの割り当ての考え方、私自身がQWERTY上のAZIKから、Dvorak上のAZIKに移行しようとトライしていたときの日誌です。ストロークの割当ての記述などは古い仕様です。
基本的には1.キーボードをDvorak配列にした上で、2.漢字変換ソフトのローマ字変換規則を拡張(カスタマイズ)することでACTによる入力が可能になります。
下記のDvorak関連サイトで紹介されている方法を使います。この段階でDvorak上でのローマ字入力ができるようになります。
日本語版のWindows ではキーボードのプロパティに標準でDvorak配列が用意されています。しかし残念なことに日本語を入力する時にはIMEを使用するため、このプロパティを使用することは出来ません。
次に、ローマ字変換の定義を拡張するために、ローマ字カスタマイズができる日本語IMEを用意します。
残念ながらMS-IMEやATOKでは一部の主要な機能を実現できません(2006.8現在)。
ATOK2006であればやや制限はあるものの充分実用的なレベルでローマ字カスタマイズを行い、ACTで入力できるようになります。ATOK2006でのカスタマイズの具体的な内容(文字の打ち方)を別ページに用意しました。(2006.9)
前述の総合解説書で示した、いわゆるフル実装を行うには、エー・アイ・ソフトのWXGがお薦めです。
他に、いわゆるキーカスタマイズソフトを利用する方法もあります。たとえば「姫踊り子草」などがその代表です。
私が使った「猫まねき」の設定ファイル(2006/08/21) | |
ダウンロード・ファイル neko_dv.lzh |
キーボードユーティリティ「猫まねき」を使ってDvorak配列(英語キーボード風)を実現する設定ファイルです。 書庫(圧縮)ファイルの内容 Dvorak1.skf→単独キーの設定データ Dvorak2.mkf→組み合わせキー設定の設定データ Dvorak_Ctrl.mkf→Ctrlキー併用の動作(ダイアモンドカーソル)用 この設定ファイルを使った具体的な設定手順はこちら |
「窓使いの憂鬱」設定ファイル | |
ダウンロード・ファイル dvorak_en109.lzh |
キーボードユーティリティ「窓使いの憂鬱」を使ってDvorak配列(英語キーボード風)を実現する設定ファイルです。 |
ATOK2006用カスタマイズデータ | |
ダウンロード・ファイル ACT2006.lzh |
ATOK2006でACTを実現するスタイルファイルです。 このスタイルファイルで実現するACT入力の詳しい解説はこちら |
WXG用ローマ字カスタマイズデータ(2002.6時点のデータ) | |
ダウンロード・ファイル act_grt.lzh |
WXG用ローマ字カスタマイズデータです。他の日本語IMEをカスタマイズする時に参照可能なテキスト形式のデータ、『猫まねき』を使ってDvorak配列にするためのデータ、ACTのドキュメントが含まれています。 |
画面レコーダーソフトAppliGuideで実際のACTによる入力を録ってみました。単独で実行するファイルです。Windows専用です。文章は「同窓会総会を開催しなければならない」です。
Aki:z(アキーズ)さんのサイト「DvorakJp」にある「Dvorak配列の説明」に、キー配列をDvorak配列に変更する各種の方法が紹介されています。
本格的なキーボード・カスタマイズ・ソフト。設定ファイルを書くことでDvorak配列はもちろんSandS機能も実現できます。2006.9現在私はこれを使っています。設定ファイルの例はダウンロード・コーナーに置いています。
キーの入れ替えだけでなくとことんカスタマイズするユーティリティ・ソフト。レジストリを変更するタイプではないので、切り替えが楽でしょう。SandS機能も実現でき、私はこれを愛用していました。(2004.1からフリーソフトとなったようです)設定ファイルの例はダウンロード・コーナーに置いています。
うにたの道具屋さんのサイトで提供されているdvorak kr release 4を使うと簡単にDvorak配列が実現できます。このソフトで実現される配列についての詳細はここ。(実現される配列が一部異なりますが、単にDvorak配列にするにはこれが一番お手軽でしょう。)
有名な増田式トレーニングはDvorak配列にも有効です。増田さんのサイトではトレーニングの概要を見ることができ、他では手に入らないDvorak配列用のトレーニングテキストを購入することもできます。