クリーニング豆知識

第五十八回:みんな大好き宝くじ

「クリーニング業に携わる人間からすると当然の事であっても、
お客様からすれば当然でない事はたくさんある」


常々感じていたそのギャップを少しでも埋めるため、このコラムでは、
クリーニング業者から見た、衣類に関する様々な豆知識を公開しています

第五十八回は、毎年恒例の商店街の宝くじについて


当社では毎年、春と秋の年に二回、
クリーニング料金500円につき1枚、
商店街の主催する宝くじを配布しています

今年(2012年)秋の宝くじは、
特等:スカイツリーバスツアー
A賞:商店街で使える金券10.000円分
B賞:同3.000円分
C賞:同1.000円分
D賞:同500円分


・・・という景品でした


毎年宝くじの配布を開始して、
店頭に「宝くじ配布しています」のポスターを配布すると・・・
途端に忙しくなります
配布する季節(春・秋)に関係なく、毎年必ずです


宝くじは、当選する確率を考えると
「そもそも割に合わないもの」であるとよく言われますが

商店街の宝くじは通常の宝くじと違い、
「お金を払って宝くじを買う」のではなく

「配布しているお店で買い物をすると、金額に応じてもらえるもの」であり、
そのお得感からか、心待ちにしている方が本当に沢山いる、
という事を毎年のように実感します


ただ、配布する側として勿体無いと毎年思うのが、
「配布期間中はずっと宝くじを配布する」
という店舗ばかりではないという事

どういう事かと言うと、宝くじを配布する店舗は、
基本的に商店街から宝くじを購入して、
裏面に自店の店名を入れた上で配布していますが

例えば1.000枚購入して、その1.000枚を配布し終えたら、
宝くじの配布期間中であっても
「宝くじの配布は終了しました」という店舗もあります


当社では、宝くじの配布期間中は、
最後の一日まで必ず宝くじを配布していますが

その
「最後の一日」めがけて来店されるお客様もいます
そのような事もあり、
「期間中はずっと宝くじを配布します」
という事をポスターでPRしています

お客様の立場からすれば、

「最後の一日まで、宝くじを配布して欲しい」
となります
しかし、店舗によって事情が異なるため、
一概に「最後の日まで配布すれば良い」で済む話でもありません

このような事例を見る度に、
「商店街単位での取り組みというものは、つくづく難しい」と思います