クリーニング豆知識

第五十七回:伝えること

「クリーニング業に携わる人間からすると当然の事であっても、
お客様からすれば当然でない事はたくさんある」


常々感じていたそのギャップを少しでも埋めるため、このコラムでは、
クリーニング業者から見た、衣類に関する様々な豆知識を公開しています

第五十七回は、「伝えること」の重要性について


2013年より、
『汗取り』の料金を改定させていただく事になりました
改めて思うのは、
「伝えること」の重要性です


今年(2012年)の秋は、
当社の想定以上に汗取りの品物が集まりましたが、これは

「ズボンをクリーニングに出したのに、なんだかゴワゴワする」
という悩みを抱えていた人や

「ドライクリーニングで汗は落ちない」という事を知らなかった方達が、
『汗取り』という単語に反応した結果である、と考えています


汗取りをテーマにしたポスティングのチラシに、クーポン券は付けましたが
汗取り自体の割引・値引きは行っておらず

それでもこれだけの人が汗取りという加工を必要していた事に、
改めて
「クリーニング業の側からの、情報の発信不足」を感じました


以前、クリーニング業ではない方から

「クリーニングにワイシャツを出して帰ってくると、
よくボタンが割れていてガッカリする。
ボタンが絶対に割れないお店があるなら、
もっと高い値段でもいいからそこへ出す。

でも、そのようなお店がどこにあるのか分からない」

・・・と言われた事があります


今回の汗取りは正にそのケースで、
「ズボンの汗に悩んでいた人」が、
ホームページやチラシ、口コミなどで当社の
『汗取り』の存在を知り、
沢山の人に汗取りをご利用いただいた、という結果に繋がっています


クリーニングおよび衣類の処理に関して、多くの方が悩みを抱えています
しかし、どこのお店に持って行けば解決するのか、
そもそも解決してくれるお店はあるのか

これだけ情報に溢れた社会の中、
途方に暮れている人は本当に沢山いると思います

当社は今後も、ホームページでの情報の発信および、
店舗でのサービスによって

「一つでも多くの、悩みを解決出来る存在」
でありたいと、改めて思いました