第五十四回:ポスティング@
「クリーニング業に携わる人間からすると当然の事であっても、
お客様からすれば当然でない事はたくさんある」
常々感じていたそのギャップを少しでも埋めるため、このコラムでは、
クリーニング業者から見た、衣類に関する様々な豆知識を公開しています
第五十四回は、「知ってもらう方法」の一つについて
ポスティング
いわゆる、「チラシをポストに直接入れること」の意味です
新聞折込のチラシは含みません
ピザやお寿司など、食品の宅配関係のチラシが、
割合的には多いのではないでしょうか
当社では、従来の新聞折込チラシに加えて、
数年程前からこの「ポスティング」を行っています
新聞折込にチラシを定期的に入れているのに、
何故ポスティングを行うのか?と言うと
@新聞折込と比較して、コストが圧倒的に安い
Aそもそも新聞を読まない層が増えている
B基本的に町単位の新聞折込とは違い、
「歩いて5分以内」のようなエリアでも可能
といったメリットがあるからです
この情報化社会において、
「主に使う媒体」は人によって大きく違います
チラシであっても、新聞折込は読むけれど、
ポスティングのチラシはゴミ箱行き、という方も多いのではないでしょうか
また、「新聞を取っていないのでチラシを見る事がなく、
情報収集は主にインターネット」、という人達は、
今後増える事はあっても劇的に減る、という事は可能性として低いと思われます
そのため、当社の存在を知ってもらうために、
「シミヌキや仕上げにこだわったクリーニン店が、ここにあります。
もしかして、あなたの探しているクリーニング店は、
当社のようなお店ではないですか?」
・・・というメッセージを、より多くの人に発信しようとした場合、
新聞折込のチラシ+ホームページだけでは厳しい、と判断しました
マクドナルドの折込チラシに付いているようなクーポンを、
当社のポスティングのチラシにも付けていますが、
実際にこのようなクーポンは、
回収率が何%程度あれば「成功」と言えるのでしょうか?
答えは、業種やクーポンの内容にもよりますが、
「1%の回収率で、上々の成果」といった所のようです
100枚チラシをまいて、1枚のクーポンを使用、という計算になります
チラシを見てお店を利用したけれど、
クーポンは使わなかった、という事も勿論あるとは思いますが、
来店動機を完璧に調べる事は難しいため、
あくまでクーポンの回収率で考えます
では、宅配ピザのチラシはなぜ、
あんなにも頻繁に入っているのか
それは、「チラシを入れたタイミングで、
宅配ピザを利用しようと思っていたような人」
を自店のお客様にするためです
たまたまピザ食べたいと思っていた、という人はもとより、
親戚が子供を連れて遊びに来るとか、ちょうど誕生日パーティーだったりとか
そういった「宅配ピザの需要があるタイミング」を逃さないために、
連日のように宅配ピザのチラシがポストに入っています
今回はここまで。久しぶりに続きます
次回は、「では、クリーニング業界のポスティングってどうなの?」
という点について話をしたいと思います