クリーニング豆知識

第三十一回:年末は大忙し

「クリーニング業に携わる人間からすると当然の事であっても、
お客様からすれば当然でない事はたくさんある」


常々感じていたそのギャップを少しでも埋めるため、このコラムでは、
クリーニング業者から見た、衣類に関する様々な豆知識を公開しています

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第三十一回は、年末の忙しさ、について


当社では毎年、年末の最終週になると、
とても忙しくなります
なぜか

それは、クリスマスを過ぎたあたりから、周辺のクリーニング店が、
軒並み
「年内の仕上げは締め切りました」
・・・という張り紙を出している所

当社は
29〜30日まで年内仕上げが間に合うからです
(皮革・ふとんなど、外注品は除きます)

こちらのホームページと、
店頭で年内仕上げ締め切り日をお知らせしているだけで、
大掛かりな告知は特にしていないのですが、毎年すごく忙しくなります


では何故、周辺のクリーニング店はクリスマスあたりで、
年内仕上げを締め切ってしまうのか

それはやはり、
「人が確保出来ない」
という事が原因の一つではないでしょうか


いくつもの店舗から集荷して、
大きな工場で洗って仕上げて・・・というチェーン店は、
一日に大量の品物を処理出来る一方で

それだけの量を処理する人が必要です
人の確保が難しい場合、臨時のアルバイトを雇うか、
もしくは工場を休業せざるを得ません

当社は大量の品物を処理する事が出来ない代わりに、
工場と店舗が直結しているため

受け付けてシミヌキして、すぐに洗って仕上げる、
といった
「小回りの効く」稼動が可能です

どちらが優れていると言う事ではなく、
お互いに良い点、悪い点があります



以前に周辺のクリーニング店の年内仕上げ締め切り日を見て回った所、
大体が25〜26日、遅くて28日といったお店が大半でした
しかし、25日で仕事納めで、もう今年はスーツもワイシャツも着ない、
という方ばかりではないでしょう


結果、当社のように、遅くまで年内仕上げを受け付けているお店に、
お客様が集中する・・・という事になります

サービス業など、

「年末年始こそ、稼ぎ時」
という業種もあり、
お正月に買い物が出来るのは、
そのような方達が、年末年始も働いているお陰です

年末になってから焦らないためにも、
クリーニング店の年内仕上げ締め切り日は、
早めにチェックしておいた方が良いでしょう

ホームページの方でも、分かり次第、
年内仕上げ締め切り日を掲載する予定です