新解釈辞典
最近は、ことわざの意味を知らない人が多い。
是非この機会に、本当に正しいことわざの意味を習得していって欲しいものだ???
「人生を棒に振る」
ドラフト指名で有名球団に入ったが、実力はそれほどでもないことと、監督の気まぐれで一軍では使っ てもらえず、
そうかといって、大学は出ていても野球部の控え室しか入ったことがない上、球団との契 約金は親父の借金返済に転用され、
一般常識もなく転職も出来ず、結局、バーテンかなんかしか仕事はな く、振り返ってみれば、
俺の人生は何だったんだ、というような例である。
ここでいう『棒』は、もちろん野球のバットのことである。
なお、彼が現在「振っている」のは、"シェーカー"である。
「犬も歩けば棒に当たる」
生後数ヶ月の子犬の時は良くかわいがってくれたけど、成犬になってからは、芸も覚えられなかったせ いもあり
飼い主から見放され、散歩にも連れていってくれないようになり、その上、餌のまずさに耐え きれず、
鎖を食いちぎって「脱走」はしてきたものの、行くあてもなく、空腹感に苛まれ、自暴自棄に なってふらふらと歩いていたら、
他に何の趣味もないサンデーゴルファーの禿げオヤジの振ったドライバ ーが頭に当たり、
失神しそうになったホームレス犬の例を言う。
「早起きは三文の得」
会社の早期退職優遇制度で、割増金に心が動き、「なあに、次の仕事もすぐ見つかるさ」と思っていた けど、
世間はそう甘くなく、いつまでも「無職」が続き、近所でも噂になりかかってきたので、 毎朝出勤時間に合わせて早起きし、
少し足を延ばして、いろいろな花を楽しめるお寺で何となく時間を つぶすようになってしまったある日のこと、
お寺の山門の脇で、分厚い財布を拾ったりしたときの心境 を言う。
ここで言う「三文」は「山門」の誤り。
「一を聞いて十を知る」
一つの事を聞いただけなのに、十の事を分かったように勘違いするような先走りな、おっちょこちょいの勘違い人間の事をさす。
十を聞いて九を疑うような臆病で及び腰の人間になるよう、戒めた言葉でもある。
子供達には、さすがに「疑え」とはいえないので、よく落ち着く事が大切ですよという教えを行う。
「虎穴に入らずんば虎児を得ず」
虎の子を捕まえようと思ったら、虎の赤ん坊がいる場所、つまり虎の巣の中に入らなくてはならない、
という意味の事だとする辞典もあるが、本当は、子供は家の中にいるものだという単純なものである。
子供が登校拒否や、引きこもり、外で遊ばず家の中でゲームをして遊んでばかりいるといった世情をよく表現した言葉。
最近では、いい年をした大人も出社拒否などをし始めていることから、 「虎穴に入らずんばオヤジを得ず」という場合もある。
「孫子曰く、凡そ用兵の法は、国を全うするを上と為し、国を破るはこれに次ぐ。 軍を全うするを上と為し、軍を破るはこれに次ぐ。
旅を全うするを上と為し、旅を破るはこれに次ぐ。
卒を全うするを上と為し、卒を破るはこれに次ぐ。
伍を全うするを上と為し、伍を破るはこれに次ぐ。
是の故に百戦百勝は善の善たる者に非ざるなり。
戦わずして人の兵を屈するは善の善なる者なり。 (謀攻篇)
およそ対策の原則としては、システムを変更せずにそのままでエラーをなくすることが上策であり、
システムを改変してエラーをなくするのはそれに劣る。
運用を変更せずにそのままエラーをなくするのが上策で、運用を改変してエラーをなくするのはそれに劣る。
装置を改変せずにエラーをなくするのが上策で、装置を改変するのはそれに劣る。
コンポーネントを改変せずにエラーをなくするのが上策で、コンポーネントを改変するのはそれに劣る。
パーツをそのままでエラーをなくするのが上策で、パーツを変更するのはそれに劣る。
こういう訳なので、徹底的に改変してエラーをなくするというのは、最高に優れたものではない。
改変せずにエラーをなくするのが、最高に優れたことである。
そんでもって、はっきり言うと、「Micro Soft Windows」の度重なる重大バグを
小手先のバージョン アップでかわそうとする手法は、最低である!
次期家庭電化製品の制御系は、日本発の『トロン』で推し進めてほしい。
「兵とは詭道なり。故に、能なるもこれに不能を示し、用なるもこれに不用を示し、近くともこれに遠きを示し、 利にしてこれを誘い、
乱にしてこれを取り、実にしてこれに備え、強にしてこれを避け、怒にしてこれをみだし 卑にしてこれを驕らせ、
いつにしてこれを労し、親にしてこれを離す。 其の無備を攻め、其の不意に出ず。
此れ兵家の勢、先には伝うべからざるなり。」 (計篇)
ヒューマンエラーへの方策とは、詭道 ― 正常なものに反した所業 ― である。
したがって、万全とは思ってもなお弱点に注意し、大丈夫と考えられても慎重に実施し、
エラーの余地 がないと見ても入念に吟味し、余裕がある場合でも緊張して実行し、潜在的なエラーを検知し、
混乱し ているときは安全第一に考え、安泰なときにはなおも注意し、エラーが頻発するときはそれを隠蔽し、
エラーが少ないときは潜在的なものの存在に注目し、エラーが出現しないうちにそれを根絶し、
たくさ んのエラーがあるときは、それを層別して検討し、事前に予防し、エラーの出鼻を挫くのである。
これが、方法論的に言う勢いであって、現実のシステム設定に先立ってきちんと明文化することは出来 ないものである。
言うまでもないことですが、居酒屋などでここに書いたような内容を話したりすると、「笑い者」になる可能性もありますが、
そのような場合でも、個人で責任を取るように!!