「プレデター」の修復に挑戦 2005/01/01
2002年の米国出張に関連して、サンフランシスコで入手した「プレデター」の修復に挑戦します。
かなり重量があり、持ち帰る際に脚の部分が破損したのです。
腰の部分から両脚が脱落し、足の指も外れた状態でした。
この写真では足の指の部分は、すでに金属用の強力接着剤で固めてあります。
各部品は、「ロー付け」で固定されています。
使われているギヤ(歯車)やコンロッド(鋳物)は、含有する炭素量が多いので溶接には適しておりません。
よって、ブロンズ(銅系)によるロー付けで接合されているのですが、この方法は、母材同士を溶融する溶接に比べて
大きな強度が確保できません。
簡単なガス溶接なら出来ますが、自宅には道具がないし、「ロー付け」で修復しても、また壊れる恐れもありますので
腰から上の重量を支えるために、小さな架台を作ろうと考えています。
脚はその架台にぶら下げる形で、脚には荷重がかからないようにする予定。
最終的にどのようなスタイルになるか?
乞う、ご期待!
尚、構想も固まっておりませんし、材料の手配や加工もこれからですので、いつ終了するかは全く不明ですから、念のため。
こういうのは、構想を考えるところから楽しみが始まっているのです! 「Predator」:「捕食者」
(背景が黒の写真は、自立できませんので、寝かせて撮影しています。)
左側にあるノギスは200mmのものですから だいたいの大きさはお分かりになると思います。
|
いろいろなパーツが組み合わされています。 腕は動かせ、好きな位置で固定できます。 |
|
なかなかうまくできています。
|
全身。脚は固定されていません。(脱落していました) この部分を、修復するのです。
|
|
脚の指の部分は接着剤で固めてあります。
|
腰の部分に、どのようにして荷重を受ける架台を設けるか・・・・・・
|
|
2005/1/15 画像追加しました。 ↓ |
||
脚と購入した「ヘキサ・サポート」。 これで全荷重を受ける事にします。
|
M20のナットに、M12のボルトをTIGにて点溶接。
|
|
これも付属品、別に飾付け用のスタンドがあります。
|
「ヘキサ・サポート」に溶接加工したM12ボルトをセットしたところ。
|
|
2005/1/22 画像追加しました。 ↓ |
||
座板の四隅にゴム製の脚を取り付け。 中央に、12mmの貫通孔を加工。 (φ6.5電気ドリルで穿孔後、腕力加工!) 見にくいのですが、上にあるのが加工したヘキサ・サポート。
|
ヘキサ・サポートのネジは「左ネジ」になっています。 裏側からねじ込んでプレートをビスで固定。
|
|
溶接加工して貰ったボルトを使って、上半身を固定。
|
φ3mmのSUS丸棒を使用し、脚を固定。 全高約600mm 台座の幅400mm
|
|
この角度から見ると、「頭でっかち」ですね。
|
「男の背中」・・・・・
|
|
腰の部分への脚の固定方法、わかりますか? この部分には接着剤は使っておりません。
|
こんな簡単な修復でも、ラフ・スケッチを四枚!
|
収支報告(概算)
@座板 700円
A二液型エポキシ接着剤 800円
Bφ3mmSUS丸棒 300円
CSUS平板 210円
Dヘキサ・サポート 550円
ESUSナット類 210円
Fタイ・ラップ 自宅在庫品使用
G座板ゴム脚 315円
Hナットの溶接加工 有志によるボランティア!(無償)
最初の構想では、「車椅子に乗ったプレデター仕様」にしようと思ったのです。
そこで、ネットで”車椅子”の写真をいろいろと探しましたが、どうにも部品点数や加工が多くなりそうでしたので、
その時点で早くも”この構想はなかった”事にして・・・・・・・・・
一番簡単なスタイルにしました!
最大の問題はまだ残されています。
それは、・・・・・・・どこに飾るか?・・・・です!!
加工中に私の部屋を覗いていく家内の視線は・・・・それはそれは冷たい、軽蔑したような・・・・・(いい歳こいたオッサンが・・・)
というような声が聞こえた気がしたのは、空耳か?????
追加 : サンフランシスコで販売していた時の写真です。(2002/July)
この時は、自立していたんです。
|
こういうバイクも売っていました。
|