牛乳工場見学
息子が幼稚園の年少組の時、家内から、翌日遠足がてらに近くの工業団地にある牛乳工場を見学に行くのだと聞きました。
そこで私は息子に、『牛乳工場を見学に行くのだったら○○ちゃん(息子の名前)の好きなコーヒー牛乳を作っているところも
あるはずだからよく見てきなさい。』と。
息子『どうやって作ってるの?』
私『コーヒー牛乳を作っている機械のところで先生か、工場のおじさんに、"機械の裏側"を見せてもらうように言いなさい。』
息子『うん』
私『機械の裏で、工場のおじさんが"牛にコーヒーを飲ませているはず"だから。』
横で聞いていた家内『お父さん、冗談はやめなさい!』
…・・
そういう話をすっかり忘れていた頃、幼稚園の運動会。
お決まりの大きな玉転がしの親子競争があり、私達親子の出番。
その幼稚園は規模が小さく、場内の実況放送は園長先生(女性)が行ないます。
園長先生『皆さ〜ん、いよいよ○○君のお父さんの出番ですよ!!!』
なぜか、各先生はじめ観客席からも大きな拍手が!
私は理由がわかりませんでしたが、"ここはひとついいところを見せておかなければ"と、頑張って1位。
次の出番の障害物競走でも、園長先生が『またまた、○○君のお父さんの出番ですよ!』で"また拍手"。
…・・
事の次第がわかったのは、さらに後日の父兄参観日。
(今は差別用語なんですってね、父兄参観日!、父兄でなく”保護者”と言わなければならないらしい・・・・)
私は出張で行けませんでしたが、家内が聞いてきたところでは、次の通り。
『牛乳工場の見学の時、コーヒー牛乳を作っているところで、息子はお父さんに言われた通りに"機械の裏を見せて"と
言ったそうです。
先生もおじさんも機械の裏を見せてくれたけど、"コーヒーを飲んでいる牛がいない"。
そこで息子は、"コーヒーを飲んでいる牛、を見せてくれ"と。
先生もおじさんも困ったそうです。
そんな話を誰に聞いたのか、との問いに"お父さん"と息子。
先生は幼稚園に帰ってきてから、職員会議でその話をしたところ、
"そんなことを教えるお父さんの顔を見てみたい"というのが満場の意見だった』そうです。
そうして、運動会の時に、『そんなことを教えるお父さんの顔』が見られたというわけでした。
息子が想像した「機械の裏でコーヒーを飲んでいる牛」
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