ゴルフ

2004/June/10

 私がゴルフをやめたのはある理由がありますが、まぁ、ここではあえてそれは書かないでおきましょう。

 しかし、ここを読んでいくと想像はつくかもしれません。

 「止まっているボールを、動かない穴に入れるだけの簡単な遊びだが、それを難しくしているのは、”ルール”だ」と言った人がいます。

 まず、ゴルフに行こうとすると次のようなギア(用品)が必要となります。

 これらの他に、 夏は林の中でボールを探している際にヤブ蚊にさされたりしますのでかゆみ止めの「ムヒ」、

 それから、まぁ、よほどの心配性でない限り「まむしの血清」まで持参する必要はないでしょう。

 加えて、さまざまなリスクとの戦いであることが理解できます。

ボール

 

表面が凸凹(ディンプル)状になったゴム製の球体のことです。

クラブと共にこれがなければプレーが成立しない必需品。

上級者になればなるほどこだわるようです。

規格が決まっているにもかかわらず、新製品が出るたびに従来モデルより飛距離が出ますと

誇大にコマーシャルされる不思議な用品です。

年間を通して考えればゴルフギアの中でもかなりの出費を強いられるものではないでしょうか。

私は、最初のうちは廻ったホールの数と同じかそれ以上紛失するので、内緒で練習場のボールを使用していました!

飛距離とか何とかは私には関係ないのでした。

ある時、私の友人は、見えない林の中から見事にボールをフェアウェイに出してきましたが、

その時に打音は聞こえなかったような気がしました。

その友人は、その後プレー中に何度も右肩をぐるぐる回していたので、私は気になってしょうがありませんでした。

きっと、小さな球を思いっきり投げたので肩を痛めたのだろうと確信しました!

類は友を呼ぶ・・・・・私の友達にはこういう人が多いのです。「ねっ、"I"さん!」

ドライバー

 

コースに持ち込める14本のクラブの内一番飛距離が出るクラブであります。

一番飛距離が出ると信じられているクラブと言うべきかもしれません。

メーカーの謳い文句とは別に、時として、ほんの数メートルしか距離が出ない場合もあるのです。

まれに打った本人の位置よりも後ろに飛ぶことさえあるし。

また飛距離が出るとの噂が立ちやすく、買い換え需要が非常に高いクラブでもあります。

ゴルフクラブ産業を支えるエースです。

誰が何と言おうが私のドライバーは良く飛びます。

いったん、私の手を離れたドライバーは未開人のブーメランのように円を描いて戻ってはきませんが・・・・・

練習場では、ドライバーと一緒に分厚いゴムマットまで飛ばしたことがあります。

そういう場合に戻ってくるのは、下のフロアで練習している人の口汚い怒声であります・・・・

ゴルフが紳士のスポーツなら、もっと他人に寛容であって欲しい! ・・・ものです。

メタルウッド

 

ステンレスやチタンで作られたウッドクラブ

明らかに変な言い方ですよね。

メタルでウッド・・?。  金属で木・・?

ゴルフをしない人から「何それ?」と言われても仕方がない表現です。

しかし木製クラブの形状をしたメタルクラブなのだとゴルファーは分かりますが、

やはりここは正確に「ドライバー」「スプーン」「バフィー」「クリーク」と呼ぶ方がスマートでありましょう。

私の場合、飛距離と方向の不正確さから、使った道具とボールの落ちる確率の高いエリアの関係を示すと、

次のようになりました。

「ドライバー」  → OB

「スプーン」   → 池

「バフィー」   → バンカー、谷

「クリーク」    → 排水溝の鉄製フタの上 

・・・・・・・・・

何でも最近はヘッドの体積が500ccもあるようなドライバーもあるそうな。

そのうち、赤穂浪士が討ち入りの時に使った大きな掛矢(かけや)のようなものが現れる日もそう遠くないかもしれません。

パター

普通、最後に使う道具です。

これで、グリーン上でダフった経験のある人も少なくありません。

腹が立つやら、恥ずかしいやら。

10cmでも1打は1打! ということをイヤと言うほど味あわせてくれる憎い道具でもあります。

また、この道具を何本も持っている人は多いものです。

なぜ、腕のせいではなく道具のせいにするのでしょうか、なかなかカップ・インしないことを。

前上がり・前下がり

 

ボールの位置が自分の足より高いまたは低い状態。

前上がりはフックしやすく、前下がりはスライスしやすいと言われています。

しかし打ってみなければ分からない我々レベルでは往々にして「逆球」と呼ばれる反対に曲がる球が出て

大トラブルに陥る事が多いものです。

また前上がりの事を「前足上がり」、前下がりの事を「前足下がり」と呼ぶ人もいるようですが、

人間には「前足」というものは存在しませんよね。

リカバリー・ショット

 

トラブルから一転、攻勢に転じられるショット。

ボールを曲げやすい人はリカバリー・ショットが上手です。

数々のトラブルから脱出している経験が名人を生むのです。

曲げても自暴自棄になってはいけません。

良い練習であると思えばトラブルも上達への道なのです。

なおトラブルからの脱出がリカバリーと考えている人もいますがこれは誤りです。

見えない位置からボールを手で投げることをリカバリー・スローとは言いません!(Iさん、ご注意あれ!)

脱出した次打(脱出に費やしたショットを取り返すショット)が真の意味でのリカバリーショットなのです。

人生も同じです。(わかったようなわからないような)

空振り

 

ボールに当たらずクラブが空を切ってしまうミス。

最もダメージが大きいミスです。

頭に血が昇る事は避けられません。特にスタートホールだったりすると。

数年間は、酒の席での話題になりますね・・・・

何故か空振りをすると、「うあ〜」と奇声を上げたり、照れ隠しのために大笑いしたり、

両者合わせ技で倒れこむゴルファーがほとんどです。

先日、何気なしに見ていたTVでプロが空振りするのを見ました!

解説者が、「今のは空振りですね」と。

一般アマチュアでは、空振り後、必死の形相で声を出すのを堪え、

「今のは素振りだよ」と誤魔化そうとする不届き者がいるので注意が必要。

しかしその努力も無駄に終わる可能性が高いのです。

素振りと空振りの違いは一目瞭然なので、あきらめて派手に倒れこんだ方が皆に愛されるゴルファーになれるでしょう。

わかりました?、Hさん!

ネバーアップ・ネバーイン

 

カップに届かないボールは絶対入らないの意味。

カップを通り過ぎる位に強めにパットをしなければならないという格言です。

ショートには入る可能性はゼロだか、オーバーは可能性があるという事です。

しかし通り過ぎたボールも絶対入らないという真理も知るべきであります。

では何故オーバーは良いのかというと、ショートは未知のラインが残り、 オーバーは既知のラインが残るためです。

いやぁ、まるで教科書のような解説で・・・・・・

カップを通り過ぎて行くボールが静止するまで目を離さない事が重要なんだそうですね。

この言葉も、考えようによっては極めて意味深である・・・・・・

トップ・ボール

 

ボールの上部を打ってしまうショット。

出球が低くなる飛球をすべてトップ・ボールと呼ぶ人がいますが、明らかに間違いです。

トップ・ボールにもダフリは存在します。

スイングの最下点がボールの前に来て上昇中にヒットすれば、いくら地面を叩いていなくても、それはダフリです。

ゴロゴロ転がり計算が出来ないショットは大概ダフリ・トップです。

クラブが下降中にトップしてしまう真正トップはライナー性のボールになっても、スピンはきいているそうです。

私にはわかりませんが。

ドロー

 

少し右に出て軽く左に曲がる打球。

パワーフェードという打球が現れる前はアマチュアの永遠の憧れであったそうです。

さらに究極は、高弾道の「ハイドロー」という心をくすぐる球種もあり、数多くのしゃくり打ち患者を生んだ・・・らしいのです。

しかし時代と共にドローは危険な球だという滅茶苦茶な事を言われブームは去りましたが、

スライサーの中には今でも決して口には出さないが永遠のアイドルであることには変わりない、

隠れ信者がたくさんいるのも事実である・・・・らしいのです。 私にはわかりませんが。

キャディ

 

コース上で身の回りの世話を焼いてくれる人、 コース上で意地悪をする人。

初めてコースに出た時は、最初に担当のキャディさんに「初めてですのでよろしくお願いします」と

丁寧に挨拶をしておかないと、さまざまな仕返しや嫌がらせをそれとなくコース上でされる場合があるとも聞く。

初めて外食をする時、初めて飲みに行った時、こんな挨拶はしないけど、ゴルフは別物?

バブルの頃は、外人のキャディさんがいたゴルフ場もあり、「残り、どのくらい?」、「芝目は?」と、

何を聞いても笑っているだけ、出来るのはカートの運転だけという、なんとも人をバカにしたゴルフ場があったものだ。

外人と言うだけで喜んでいるオッサンもおりましたが。

こういうオッサンが、ハワイでゴルフした帰りの飛行機の中で、キャビンアテンダント(旧:すちゅわーです)に、

「キャディさん、ビール」なんていったりなんかして、ひんしゅくを買っているのであろう。

ギブス

 

なんだ?、とお思いでしょうが、知人で、ゴルフ場で骨折した人がいます。

骨折した箇所は腕や足ではないんです。

何と、鎖骨。

OBにはならなかったけど、急斜面の崖に打ち込んだんですよ。

そしてその崖を駆け上り、ほどよく打ってフェアウェイにボールを戻してから、その崖を走り降りる時に、

スパイクが雑草に引っかかって前のめりに転んだんです。

で、鎖骨を骨折。

鎖骨を骨折すると、ギブスが大袈裟なんですよ。

アメリカンフットボールの選手が使用するプロテクターを装着したようなスタイルになります。

この知人は、その翌週に双子のお子さんが生まれましてね。

子供が出来るきっかけを作る時と、退院する時にしか役に立たない"お父さん"の大切な役目、

すなわち「車の運転」が出来なくて、肝心な時に「役立たず」と言われたのです。

双子のお子さんの誕生日が来るたびに、"お父さんは何の役にも立たなかった"と奥さんに言われ続けているようです。

きっと、死んでもお通夜や告別式の時にまた言われることでしょう・・・・

総括

 

ゴルフクラブはなんであんなに多くの本数が必要なんでしょうか。

もっとも、私も14本持って行きましたが、使ったのは3〜4本くらいでしたね、いつも。

小技(手加減)が出来ない不器用な英国人が考え出した遊びなんですね。

ゲートボールのような道具1本でやれないことはないと思うのですが。

そうなるとおそらく、ゴルフ用具メーカーは大反対するでしょうけど。

伸縮自在の振り出し竿のようなシャフトの先のヘッドはワンタッチで簡単に交換出来るようにしておいて、

クラブヘッドは、西部劇のガンマンよろしく腰のベルトにいくつも差し込んでおけば、

身軽に動けて、林の中や深いラフをかき分けてやっと探したボールもすぐに打てる・・・・

深い藪(ヤブ)だと、クラブヘッドを”鎌(カマ)”に差し替えて、周囲の邪魔物を刈り取ってから・・・・おもむろに打つ!

シャフトの先をリング状の物に付け替えれば、冬はスキーのストックとしても使える・・・・・

ゴルフ場では道具を運ぶカートやキャディも不要、よってトータルコストダウンになり、

少ない小遣いでも、遊びやすくなると思いませんか?

たまに、ヘッドが抜けて、ボールよりも飛距離が出たり、

一緒に廻っている人もそういうハプニングや飛んで来たヘッドが当るかもしれないというスリルも味わうことが出来て、

よりおもしろさが増すのではないでしょうか。

もし、仮にそうなったとしても、私はやりませんけどね。

 

 どうでしたか? 私がゴルフをやめた理由、わかりました?


 おまけのコーナー

最も簡単なスポーツは

何か?

正解はゴルフ

止まっているボールを動かない穴に入れるだけで、誰も邪魔をせず審判もいないし時間制限もなく前に転がすだけでいい。

ただそんな簡単なことを難しく見せるのがルール

「今度山にのぼるんだ」

「だったら2番アイアンをもってけよ」

「山にのぼるんだよ?」

「遭難したらそれをふるんだ」

「?」

「だれかが必ず教えにしゃしゃりでてくるから、、」

紳士のスポーツ

長年の親友であるジョンとビリーが5ドルを掛けてゴルフをした。

17番ホールを 終えたところで、ビリーが3打リードしていた。

ところが18番ホールでビリーは ラフにボールを打ち込んでしまった。

「ジョン、一緒に探してくれよ」とビリーが頼むとジョンは快く承諾し、一緒に ビリーのボールを探した。

だがボールはなかなか見つからなかった。

ロストボールは4打のペナルティなので、ビリーは焦り、

仕方がないのでポケット から別のボールを出してフェアウェイにそっと転がし、明るい声で言った。

「ジョン!ボールが見つかったよ!ほら、フェアウェイにあった。」

するとジョンは急に怒って言った。

「ビリー!お前は親友だと思っていたけど、たった5ドルのために僕に嘘を つくのか?

お前のボールはさっきから僕の足の下に隠してあるんだぞ!」

クワタ

クワタがチームメートにジグソーパズルを見せびらかし、

「オレって天才だよ。たった3カ月で完成させたもんね。 普通にやれば、3年はかかるヤツなんだぜ」と自慢した。

ジグソーパズルの箱をみると「3years」の文字が……。

いくつであがった?

最近は女性同士でラウンドしているお客も少なくないそうです。

中年の奥さん同士。

午前のハーフを終わって、昼食のためにクラブハウスへ向かっている途中の会話。

Aさん:「奥さん、いくつであがったの?」

Bさん:「53だったわ。奥さんは?」

Cさん:「48よ。」

Dさん:「私は42!」

クラブハウスの横で草むしりをしていた地元のオバサン、それを聞いてポツリ:

「最近の女は”あがる”のが、ずいぶん早くなったんだねぇ!」

 

 

MENU