てなことで、みんな集まって、なんとフンボルトさんまで来たんだよ!エンペラーツェッペリン号とロイヤルペンギンさんのZ−1号を長いロープでつないだんだ。それからいっせいにみんなでアクリル板をわきの下でこすって、ロープにくくりつけた。準備はできた!エンペラーテェッペリン号にコウテイペンギンさんが、Z−1号においらがそれぞれ乗り込んで、いざ出発!!はじめにエンペラーツェッペリン号が浮いて、おくれてZ−1号が地面を離れた。そのとき、ビューッと横風が吹いて、それにあおられてZ−1号は墜落しちゃったんだ!飛行船はこわれるし、おいらは松葉づえをつくはめになっちゃった。Z−1号はすぐに修理できたんだけれど、誰もついさっき墜落したばかりの飛行船に乗りたがらないんだ。おいらは足をケガしちゃったしね。そこへひょっこりコガタペンギン君があらわれた。コガタペンギン君はロープにくくりつけられたアクリル板を見ながらいったんだ。

「おや、みなさんおそろいで、これはなんですかな?新手の万国旗かなんかですか?これからお祭りでも始めるんですか?」

「そうだ!この前、飛行船に乗りながら見たオーロラがとってもきれいだったっていってたよね。また、飛行船に乗りたいかい?」

「えっ!また乗せてくれるの?それにしてもアデリー君、その足はどうしたの?」

「あっ、こ、これはさっきころんでケガしちゃったんだよ!そんなことより飛行船に乗せてあげようか?ロイヤルペンギンさんのZ−1号に!」

 何も知らないコガタペンギン君は修理を終えたばかりのZ−1号に乗ったんだ。今度は順調にZ−1号もエンペラーツェッペリン号も舞い上がりかけたその時、フンボルトさんが、

「あら、Z−1号はもう大丈夫なの!さっき墜落したばかりなのに!」

って大声でいうんだ。それをきいたZ−1号のコガタペンギン君は、

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