「さっき墜落したってどういうこと!!」

っておいらたちに向かってさけんだ。

「だいじょうぶだよ。きちんと修理したんだから!」

「修理したって、墜落したなんてイヤだ!!」

「そんなにあばれたらさっきしめたネジがまたはずれちゃうよ!」

「早く私めをここからおろしてくれ!!」

「そんなことできないよ!自動操縦なんだから!」

「とにかくおろしてくれ〜い、このペンギン殺しが〜あ!!」

ていうコガタペンギン君の言葉を残してZ−1号と万国旗のようなアクリル板は雲の中に消えていったんだ。

 予定どおりに二隻の飛行船はおりてきた。たくさんの透明のアクリル板はどれも煙やすすを吸い付けて真っ黒になって…。これで空がきれいになったので、やがて真っ白な雪が降ってきたんだ。コガタペンギン君はみんなにだまされたし、今度の飛行船は雲のなかをぐるぐる回ってるだけでちっとも楽しくなかった!っておこってた。でも、王様から勲章をもらってすぐにキゲンを直したんだよ。

 

 おいらはアデリーペンギン。南極に住んでいる。こうしておいらたちペンギンは空をきれいにして雪を真っ白にしたんだ。だからもう空を煙やすすで汚さないでね!

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