「君は忘れていないだろうね!今朝の100メートル徒競走を。あの時君は二丁目のへなちょこうさぎに惨敗したじゃないか。本当に君に任せて良いんだろうね?」

「何ヲ言ッテルンデスカ?三丁目ノ町会長サン。次ノリレーデハ、ワタシニイイアイディアガアルンデス。トコロデ三丁目ノ町会長サン!イソップ童話ノ”うさぎとかめ”ヲシッテマスカ?」

「ああ、知っているとも。うさぎとかめが競走して、途中でうさぎが昼寝して亀に負けるってやつだろう。それがどうした?」

「ソノトオリデス。ワタシハムカシママカラオシエテモライマシタ。二丁目ノスーパーうさぎモウサギデス。ダカラ油断サセレバ良インデスヨ」

「そうか、その手があったか!」

 そして、マッスル北村と三丁目の町会長さんは、スーパーうさぎパートUサイボーグぴょんぴょん丸に近付いて、スーパーうさぎパートUサイボーグぴょんぴょん丸に聞こえるようにわざと話し始めました。

「町会長サン、ワタシモウ走レマセン」

「それじゃ困るんだよ!北村君」

「ワタシハ三日前ニフロリダカラヤッテキタバカリデス。時差ボケデ走レマセン。立ッテルノガヤットデ〜ス」

 その話をそばにいた耳の良いスーパーうさぎパートUサイボーグぴょんぴょん丸が聞き逃すはずがありません。スーパーうさぎパートUサイボーグぴょんぴょん丸は二人の話を信じてしまい、青山博士に、

「博士!青山博士!二丁目はもう優勝したも同然ですよ。何せ、三丁目のマッスル北村は時差ボケで走れません」

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