と言いました。青山博士は、

「そうか、やったな!スーパーうさぎパートUサイボーグぴょんぴょん丸よ。これでわしも死んでお詫びをしなくてすむぞ!!」

と、一緒になって浮かれてしまいました。それを影で見ていた三丁目の町会長さんとマッスル北村は、しめしめと思いました。

 リレーがスタートしました。三丁目のアンカーはマッスル北村、二丁目のアンカーはもちろんスーパーうさぎパートUサイボーグぴょんぴょん丸です。いよいよアンカーが走る番です。なんと二丁目が一番早くアンカーのスーパーうさぎパートUサイボーグぴょんぴょん丸にバトンがわたりました。完全に浮かれていたスーパーうさぎパートUサイボーグぴょんぴょん丸は、前の走者からバトンをわたしてもらうと、もう優勝したつもりで一生懸命走らずに、こともあろうに手を振りながらスキップをし始めました。青山博士も浮かれて、

「わ〜い、優勝だ、優勝だ」

と言って騒いでいます。ところが、浮かれて手を振りながらスキップをしているスーパーうさぎパートUサイボーグぴょんぴょん丸のわきを全速力でマッスル北村が走り抜いていきました。それに気付いたスーパーうさぎパートUサイボーグぴょんぴょん丸は、

「だましたなあ!!」

と、走り去ろうとしているマッスル北村に言いました。

「ダマサレルホウガ悪イノネ、ウサチャン!!」

と、マッスル北村は言い返しました。脱兎のごとくスーパーうさぎパートUサイボーグぴょんぴょん丸は猛烈な勢いで追いかけました。そして鼻一つの差でスーパーうさぎパートUサイボーグぴょんぴょん丸がマッスル北村よりも早くゴールしました。かくして二丁目が町内運動会で総合優勝を飾りました。青山博士やほかの二丁目のみんなが優勝を喜び合っていると、マッスル北村がスーパーうさぎパートUサイボーグぴょんぴょん丸のところにやってきて、

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