「いやいや今年こそは二丁目が優勝させてもらうよ。何せ、今年の二丁目は秘密兵器があるからね」
と、青山博士も負けてはいません。
「秘密兵器って、あの変な出来損ないのばけものうさぎのことですかな?確か半年ほど前に起きた銀行強盗事件の時に勝手に銀行の中に入り込んで強盗犯の拳銃に撃たれた、あの間抜けなうさぎさんですか?いやこれは面白い、あれが二丁目の秘密兵器だなんて、これは傑作だ!」
と、一丁目の町会長さんはバカにしました。
「あの時のスーパーうさぎぴょんぴょん丸とは違うんだよ、いまのスーパーうさぎパートUサイボーグぴょんぴょん丸は・・・」
と、青山博士が言っているところに、
「おやおや、何をそんなところで鼻息を荒くしているのかな?一丁目と二丁目の町会長さん方や」
と、三丁目の町会長さんがやってきました。
「これはこれは、三丁目の町会長さんじゃあないですか」
と、一丁目の町会長さん。
「今年こそは三丁目が優勝させてもらうよ」
「三丁目の町会長さん、何を言っているんだか・・・この長い町内運動会の歴史の中で一度も優勝したことがなくて、しかもいつもびりっけつの三丁目が、聞いてあきれるわ」
と、青山博士が言うと、三丁目の町会長さんが、
「今年の三丁目は今までとは一味違うんだよ!今年の三丁目はアメリカから助っ人を呼んできてあるんだ!!みんなに紹介しよう、北村君」
と、紹介すると、