「そんな、それは博士一人の思い過ごしですよ・・・でも今年は何か、二丁目が優勝するための秘訣でもあるんですか?」
「よくぞ聞いてくれた臼井君!君もだてに長くわしのところで働いているわけではないんだね。そう、秘策はある!それはスーパーうさぎパートUサイボーグぴょんぴょん丸を町内運動会に出場させるのだ」
「えっ!スーパーうさぎですって、ぴょんぴょん丸は半年前の銀行強盗事件の時に死んだはずじゃあなかったんですか?」
と、臼井助手は少し不思議に思いました。
「臼井君、君はまだまだ若いなあ。確かにあの時、スーパーうさぎぴょんぴょん丸の体は銀行強盗の銃弾を受けて、使いものにならなくなってしまった。しかし、人間の知能をも上回る脳には全く傷はなかったのだよ。そこでわしが永年研究してきた脳移植とロボット工学の技術の粋を集めて、この世のスーパーヒーローになるためにスーパーうさぎパートUサイボーグぴょんぴょん丸として復活させたのだよ・・・今こそよみがえれ!!スーパーうさぎパートUサイボーグぴょんぴょん丸」
と、青山博士が紹介すると、スーパーうさぎパートUサイボーグぴょんぴょん丸がとなりの部屋からドアを開けてさっそうと登場してきました。
「こっこれがぴょんぴょん丸ですか?」
と、臼井助手か訊ねると、青山博士は
「ちょっと見た目ではスーパーうさぎぴょんぴょん丸と違うところもあるが、精神的には前と一緒だ」
と、こたえました。
「それにしても博士!スーパーうさぎパートU・・・この長い名前、どうにかなりませんか?」
「・・・」