「洗うんだからやっぱりせ石けんがいるんじゃない?」

というこで、おいらたちは大きなたらいに水をはって石けんであわ立てた。それを地面にあけて畑を耕すようにクワで土を掘り返した。そこらじゅうがあわだらけになっちゃった。そこへフンボルトさんがハネジロちゃんのお見舞いにやってきた。フンボルトさんは巣のまわりがあわだらけになっているのを見て、

「あんたたち!いったいなにをしてるの!こんなにあわだらけにして!!」

っておいらたちにむかってどなったんだ。

「おいらたちは土を洗っていたんだよ。ハネジロちゃんが農薬アレルギーだっていうから…」

「土を洗うですって?こんなやり方で土にしみこんだ農薬を洗い流せるとホントに思ってるの!!まったく!どうやって石けんを洗い流すつもりなのよ!土にしみこんだ農薬をとるにはポプラの木を植えるといいんですって…ポプラは土の中の農薬を吸い取ってくれて、おまけに農薬を分解してくれるんだってよ…だからあたしはこうしてお見舞いにポプラの苗木を持ってきたのに!」

って、フンボルトさんはリュックにせおったポプラの苗木を見せた。

「ポプラを植えるだけでいいの?」

「そうよ!あんたのバカさかげんにはあきれるばかりだわ!…あら、あたしのマカロニさんじゃない!!マカロニさんまであわだらけになっちゃって…でもこういうのを水もしたたるいい男っていうのね!!ウフフフ…ますます好きになっちうわ!!」

ってフンボルトさんはマカロニ君にせまった。

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