「アデリー君、ようは苗木に水をあげたいんだろう?雨を降らせようとするんじゃなくて、氷山を森まで持っていって、それをとかして水をあげればいいんじゃないの?氷山は海に浮いているものだから水よりも運びやすいし…」

「それはいい考えだね!氷山は塩からくないしね!」

「日照りがつづいて仕方がないんだったら、バオバブの木を植えるといいよ。バオバブの木はボクが住んでるアフリカのサバンナにも生えてるくらいだから、日照りには強いんだ。むかし、星の王子様がバオバブの木がたくさんあると星がはれつしちゃう、なんていってたみたいだけれどそんなことはないから…ボク、バオバブの木の種か苗木を持ってきてあげるよ」

ってそばにいたケープペンギン君がいってくれたんだ。おいらはマカロニ君とケープペンギン君にお礼をいって、南極にもどった。氷山を引っぱるのに潜水艇を使おうと思って、ヒゲペンギンのおじさんからレッドサブマリン号をかしてもらおうとした。

「氷山を森まで運ぶのだったら、潜水艇よりもホーバークラフトの方がいいだろう」

「ホーバークラフト?」

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