「台風よ、こい!こっちゃこい!台風よ、こい!」
って天をあおぎながら拝みはじめたんだ。 「博士!いったいなにをしているの?」 っておいらはきいた。 「台風をよんでるんだよ。こいつは台風を大きくする機械だから、もとの台風がなくてはね!”台風ごい”をしているところなんだ…台風よ、こい!」 「台風がなくちゃダメなの?」 「キミだっていったじゃないか?台風を大きくする機械をかしてほしいって。どんなに小さくてもいいんだがな!こう雲ひとつない天気だと…」 「そんなんで台風をよべるんだったら、もう”雨ごい”をしてますよ!」 「なるほど。しかしなあ、ペンギンの力をみくびってはいかんぞ!」 「おいらもペンギンだけど、ムリなものはムリだと…」 |