ってキガシラさんは見に涙をうかべたんだ。おいらは森の中でひっそりと暮らしてるキガシラさんがそんな目にあっているなんてぜんぜん知らなかった!

「森はなくなり、草花はかれそうなの…とりあえず苗木を植えたら?」

「苗木を植えたって雨が降ってくれなくちゃあ、それもかれちゃうわ」

「塩からい海の水をやるわけにはいかないし…あっ!おいら、いいこと思いついた!この前、ガラパゴス博士が台風を大きくする機械を持ってるっていってたから、それで雨を降らせればいいんじゃない?」

 おいらとキガシラさんはイザベラ島へむかった。ガラパゴス博士は新しい機械をいじっているところだった。

「ガラパゴス博士!南極にお花畑を作ったときはたいへんお世話になりました」

「やあ、アデリー君じゃないか?その後、寒さに強くした草花はじょうぶに育っているかね?」

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