って王様がフンボルトさんに話しかけた。

「王様!あれを動かすにはすごく力がいるの。女手ひとつじゃあ…」

「フンボルトさん!また何かの機械を作ったの?それに炭酸ガスって?」

っておいらはきいてみた。

「ホントにあんたは何にも知らない幸せ者ねぇ。空気の中にある炭酸ガスが太陽光線の熱を取りこんじゃうから地球があたたかくなるんじゃないの。あたしの作った新しい機械は空気の中にある炭酸ガスを海の中へ持っていくものなの。もともと海の中には炭酸ガスがいっぱいあるからね」

「それじゃ、海の中があつくなるんじゃないの?」

「太陽の熱は海の表面でほとんどはね返されちゃうから、海の中の炭酸ガスは太陽の熱を取りこまなくてすむの。空気の中の炭酸ガスがへれば太陽の熱は空気にとどまらないで宇宙へ逃げちゃうのよ!」

「空気の中の炭酸ガスが悪いのか…」

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