と、スーパーうさぎぴょんぴょん丸は笑い出しました。それを聞いた臼井助手が青山博士に言いました。
「すごい自信ですねー。本当に弾よりも速く走れるのですか?博士!」
「いやあ、そんな風に育てた覚えはないんだが、当の本人がそういってるんだから、きっとそうなんだろう・・・多分」
「えっ、じゃあ、ぴょんぴょん丸は勝手な自分の思いこみで言っているのかもしれないじゃないですか。確かぴょんぴょん丸の運動能力は普通のうさぎ並でしたよねえ。普通のうさぎは拳銃の弾なんかよりも早く走れませんよ!!」
「それもそうだな。お〜い!スーパーうさぎぴょんぴょん丸よ!おまえは拳銃の弾よりも速く走れる分けないんだぞ。気を付けろよー」
と、青山博士は大声でスーパーうさぎぴょんぴょん丸に注意しました。
「そんなのうそだあ!博士!言ったじゃないですか。おまえは弾よりも速く走れるこの世のヒーロー、スーパーうさぎだ!って」
「つまり、それはあのう・・・」
と、青山博士は言葉を詰まらせながら続けて、
「あれはたとえばの話だ。おまえの運動能力はふつうのうさぎなみだ!」
と、吐き捨てるように言いました。その青山博士の言葉を聞いたスーパーうさぎぴょんぴょん丸はそんなあ、と思いました。すると、パーンと、銀行の中から一発の銃声が鳴り響きました。スーパーうさぎぴょんぴょん丸の顔色が急に青くなり、いちもくさんに青山博士のところに逃げ込みました。そして、
「博士!ボクまだ死にたくないです!」
と、スーパーうさぎぴょんぴょん丸は青山博士に泣きつきました。青山博士は、
「よし、よし、わかったそれならうちへ帰るとしよう」
と、言って青山博士とスーパーうさぎぴょんぴょん丸が帰りかけると、近くにいたやじうまのひとりが、