「正義の味方だなんて・・・笑わせるよな。青山博士が育てたものだって言うからはじめかろくなものじゃないと思ってたけれど・・・」
と、言いました。これを聞いた青山博士は手のひらを返したように、
「スーパーうさぎぴょんぴょん丸よ!今すぐに銀行強盗犯をつかまえてきなさい!!」
と手荒く言うと、スーパーうさぎぴょんぴょん丸は、
「いやですよ!けがでもしたら大変です」
といやがりました。しかし青山博士は、
「なにを言っているのかね!スーパーうさぎぴょんぴょん丸よ!あれはちょうど7年前の冬の寒い日だった・・・橋のたもとに捨てられているおまえを拾い上げてわしが手塩にかけておまえをこの世のスーパーヒーローにすべくスーパーうさぎに育てたんだぞ。あの冬の日、もしわしがおまえを拾ってやらなかったら、幼いおまえは凍えて死んでいたかもしれないんだぞ。そう、わしはおまえの親も同然、生みの親以上の存在のわしの顔にきさま、泥を塗るつもりか!7年間の恩をおまえは忘れたというのかー!!」
と、いいました。臼井助手が
「そんなこと言ったって、・・・ぴょんぴょん丸がかわいそうですよ」
と、口をはさみましたが、これにたいして青山博士は、
「これはわしとスーパーうさぎぴょんぴょん丸との親子の間の問題なんじゃ。他人は口出ししないでくれ〜。え〜い何をそんなところでグズグズしておるんだ!!スーパーうさぎぴょんぴょん丸よ、おまえはわしが育てたスーパーうさぎなんだぞ!この世のスーパーヒーローになるんだから、早く銀行強盗をつかまえてこい!!」
と、スーパーうさぎぴょんぴょん丸の尻を蹴飛ばしました。しぶしぶスーパーうさぎぴょんぴょん丸は銀行の入り口の方へいきました。臼井助手が、
「ぴょんぴょん丸、かわいそうに・・・目を真っ赤にして泣いてましたよ」
というと、青山博士は、