「それにしてもこんなところで油を売っていてもしようがない。わしらも銀行強盗の現場まで行って、スーパーうさぎぴょんぴょん丸の活躍を、この世のスーパーヒーローになるべく記念すべき第一歩をこの目でしかとみるのだ〜あ。臼井君!銀行へさっそくいくぞ!!」
と、青山博士と臼井助手はスーパーうさぎぴょんぴょん丸の後を追いました。
青山博士と臼井助手が銀行にたどり着くと、銀行の周りはパトカーやらやじうまやらで大変な騒ぎになっていました。スーパーうさぎぴょんぴょん丸は警察の人たちに向かって何か言っています。
「みなさん!私が来たからにはもう安心してください。私は正義の味方、かの有名な青山博士が育ててくれた、スーパーうさぎぴょんぴょん丸で〜す。この銀行強盗事件、私がすみやかに解決して見せましょう」
それを聞いていた警官の一人が赤羽警部に言いました。
「警部、へんなのがあらわれましたよ」
この銀行強盗事件担当の赤羽警部は、
「まったく、銀行強盗だけでも大変だって言うのに・・・」
といいながら、メガフォンを通して、
「スーパーうさぎだかなんだ知らんが、そこの君!犯人は拳銃を持っている。そこにいたら危ないからすぐに避難して」
と、スーパーうさぎぴょんぴょん丸に呼びかけました。
「危ないだって?私の辞書に”危ない”という文字はないのです!私は銃弾よりも早く走れるから、たとえ強盗犯が私に向けて銃を撃ってきてもその弾に当たることはないのだよ、ははははは・・・・・・」