「キャー!マカロニさんじゃないの!あたし、あなたの大ファンなの。だってそのサラサラした髪がとってもステキなんだもの!ねえ、この色紙にサインしてちょうだい!あっとそれから、あたしといっしょに記念写真を…アデリーさんシャッターをおして…」

 マカロニ君は困り顔で、さっきのおいらと同じようにオゾンの機械をかしてくれるように頼んでみた。

「あこがれのマカロニさんの頼みならな〜んでもきいてあげちゃうわ。どうぞご自由にオゾンの機械をつかってくださいね!ほかに何か頼みごとはないの?」

だって。こういうのを”女心と秋の空”っていうのかな?けれどフンボルトさんがおいらにきいたんだ。

「この機械をかすのはいいけれど、どうやってこれで作ったオゾンをオゾンそうの穴のところまでもっていくつもりなの?オゾンそうって空の上にあるんでしょ?」

「おいらが考えるには、オゾンを大きな袋にいっぱいつめこんでコウテイペンギンさんの飛行船でもち上げれば…」

「オゾンそうの穴ってものすごく大きいのよ!どんなに大きい袋があっても足りやしないわ」

「じゃあ、飛行船でこの機械ごと持ち上げればいいんじゃない?オゾンの穴のところにこの機械をもっていって、そこでオゾンを作って穴につぎを当てれば…」

「あ〜あ、さすがはあたしのマカロニさん!そうよね。そのやりかたがあるわよね!」

 フンボルトさんはマカロニ君の手じゃなくてフリッパーをつかんではなさないので、おいらがおも〜いオゾンを作る機械を1羽でしょって運んだんだ。おいらってなんだかそんな役回り…。そしてコウテイペンギンさんの飛行船をかりにいったんだ。コウテイペンギンさんはこころよく飛行船のエンペラー・ツェッペリン号をかしてくれたよ。エンペラー・ツェッペリン号にオゾンの機械をのせておいらがのりこんだ。けれど、飛行船がなかなか浮かび上がらない。オゾンの機械がおもすぎるんだ!

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