上でも書いたが、フルフレームで撮るな!
ちょっと小さく撮れ。
写真は撮ればおしまいではない。
あとで作るんだぞ!撮影が半分、暗室作業が半分なんだ!
そうは言っても、普通の人は暗室がないので、ラボに頼むわけだが、きちっと作品を作るには暗室作業が非常にウエイトを占める。
ちょっと小さく撮れば、あとでトリミングしたり自由が利くが、フルフレームだと紙の大きさが決まっているのだから、頭やしっぽが切れる。
だからといって豆粒でいいと言ってるわけではないぞ!間違えるなよ。
ひどい話をしておくが、本編の方にある花魁の写真だが、あれは28mmで撮影したモノである。
うまくできている写真(自画自賛ではない、浜松市の市展で入選している)だが、あの絵はフィルムの半分しか使っていないんだ。
フィルムの上の方に、商店の看板があるのだが、トリミングでばっさり切っているんだ。
黙ってりゃ、ばれやせんが、ここは基礎講座だから種を明かすんだなぁ。
ちょっと小さく撮って暗室で作れば、かなりの写真はモノになるさ。
今はフルフレームで撮るのが流行っているが、847に言わせりゃ、それは暗室で作ることができん腕のない奴の戯言にしか思えん。
確かに、フルフレームで撮って俺はフレーミングがうまいんだぞと言いたいんだろうが、それがどうした。
写真は撮るものでないんだ、作るものなんだ、後加工の技術がないからそうなっちゃうだろう。
もっともリバーサルの場合はフルフレームで撮る必要があるね。
あれはトリミングするのは大変だし、プロはそのまま原稿になるんだからね。
ネガはやりたい放題にやればいいんだ!
学生さんにゃ、気の毒だがフィルムはたくさん使え。けちけちするな。(道楽は金がかかる)
特にフライトを撮るときは無駄弾をたくさん使え。そうすれば1枚ぐらい必ずいいのがでる。
フライトの時残りの枚数が少なくなっていたら、躊躇無く新しいの詰め替えろ。
敵は速いぞ、ぼやぼやしていると、フィルム交換の間にフライトが終わっちゃうぞ。
ここぞというときは露光を変えて何枚か撮れ。適正露光の1段アンダーとオーバーで撮影しておけば、露出がなんだか覚えれるし、確実な露光で撮影できるぞ。
とかく夢中になると周りのことがよく見えなくなるモノだが、冷静になって、光と影をよく見ろ。
また、被写体だけでなく背景にも注意しろ。被写体は光と影をよく見て、背景は形に注意しろ。
よくあることだが、人の頭から電柱や木が生えていたり、影になっていてディテールがよくわからなかったりする。
これは注意不足だ。落ち着いてファインダーの中を目玉ぐりぐりやってよく見ることだね。