海苔の話

先日、東京に知人に焼き海苔を送ったところ、知人の奥さんが焼き海苔のことを「生海苔だ」と言ったそうです。
二十歳過ぎたお子さんがいる奥さんとは思えない発言に、847は呆れてしまいました。
「こんなことではいかん。」と思い、海苔の話をしますね。

1.海苔の種類 その1

海苔の細かい種類はよく知りませんが、大きく分けて黒海苔と青海苔があります。
黒海苔はその名の通り黒いというより、濃い紫色です。普通の板海苔に使います。
ここで、板海苔という言葉がでてきましたが、その2で説明します。
青海苔は緑色をしていて、お好み焼きや焼きそばにかけて使います。
味は、黒海苔の方があり、青海苔はあまりありません。
香りは青海苔の方が遙かにいい香りがします。黒海苔は言い方が変ですが、塩臭いような香りしかしません。

2.海苔の種類 その2

今度は形状の話です。
普通は板海苔と刻み海苔に分かれると思います。
板海苔は、ご飯を食べたり、お寿司に巻いたりして使います。いわゆる普通の海苔ですね。
刻み海苔は、細長い短冊状に刻んであったり、揉み海苔と称して、細かく砕いたもので、お好み焼き、たこ焼きや焼きそばにかけて使います。

3.海苔の種類 その3

ここは、お店で売っている板海苔の種類の話です。
生海苔    板海苔であぶって食べます。だいたい10枚1袋に入っていて二つ折りになっています。
焼き海苔   板海苔で生海苔を工場であぶってあり、そのまま食べます。これは10枚1袋ですが、二つ折りになっていません。
味付け海苔 板海苔に味を付けて、食べやすいように切ってあったり、袋に入っていたりします。まれに板海苔の形のものもあります。

4.海苔の種類 その4

私が知っている生海苔には2種類有りまして、黒海苔と飛び込みがあります。
黒海苔は当然のことですが、黒海苔だけで作ったものです。
飛び込みは黒海苔の中に青海苔を少し混ぜてあります。
香りだけを見れば、飛び込みのほうがいい香りがしますが、あぶるときにしくじると青海苔の部分が苦くなります。
黒海苔もあぶりすぎると苦くなりますが、そう滅多なことではそうなりません。

5.海苔の良し悪し

海苔は薄いものほど高級です。
だからといって間違えないで下さい。
よく、味付け海苔で薄くて向こう側が透けて見えるものがありますが、そういう薄さではありません。
いい海苔は厚みが薄くてしかも向こう側が透けない(海苔の重なりが多いもの)ものです。
言い換えると薄くて厚いとなりますかね。(これが通じないんだなぁ。薄くて重いと言ったほうがいいのかな。)
食べるとよくわかるのですが、いい海苔は舌の上でばらけるときに何枚も何枚もでてきます。(最近そんなの食べたこと無い)
もちろん、黒海苔の方が高いです。しかし、黒と青は好みの問題もあり、一概には言えません。
昨年は、よその人から飛び込みが欲しいと言われました。

6.海苔のあぶり方

生海苔は普通火であぶってから食べます。
ガスコンロ(プロパン)ですと、炎の中に水分が含まれていますから、直火は避けます。
石綿(今は他のものになっていると思いますが)が下にある網を使います。炭を使われる場合は普通の網でいいです。
黒海苔の場合、色が微妙に緑色になるように両面あぶります。緑色が濃くなった場合は焼きすぎです。
飛び込みは使ったことがないのでよくわからないのですが、たぶんパリッとなったらでいいと思います。

どうですか、海苔もなかなか奥が深いでしょう。産地による差もありますから、難しいです。
とれた場所の塩分濃度で味が変わりますし、工場で作るとき(特にすくとき)で食感も変わりますから。

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