さあ、ここからメカの話になりますよ。あ、そこのあなた、メカだからと言って逃げないように。
絞り、シャッターと露出の話を知っていると、腕が上がりますからね。
専門的な話は省略しますが、数字が小さければ明るく、大きければ暗くなります。
具体的には絞りがf5.6とf8では明るさにすると2倍違います。つまり、f5.6はf8に比べて2倍明るいと言うことです。
絞りは1,1.4,2,2.8,4,5.6,8,11,16,22,32となってます。何、F3.5とかF6.3があるって、それは知っているが、説明が専門的になりすぎるので省いているんだ。
もちろん、中間も使えますが、話を簡単にするために中間は無視しています。
上に述べたように絞りが1段違う(ex.f5.6とf8は1段違う)と明るさは2倍違います。だから、f2.8とf5.6では4倍違いことになりますね。
それでは絞りの数字が小さければ明るいからいいのかというと、そうばかりではありません。
絞りの数字が小さいと、被写界深度が浅くなります。
おい、被写界深度ってなんだ?
あわてない、あわてない。被写界深度の説明を今しますよ。
被写界深度は、写真がどのくらいの範囲の距離がはっきり(ピントが合って)写るかを意味しています。
マニュアルカメラのレンズには今でも被写界深度の線が引いてあって、よくわかるのですが、最近のAFのレンズには書いてないですね。
簡単に言うと、絞りを開ける(数字を小さくする)とピントが合う範囲が狭くなり、絞る(数字を大きくする)とピントがある範囲が広くなります。
どんな風になるかというのは ここを クリックして下さい。参照にした本がUSAの本なのでフィート表示ですが、感じはわかると思います。レンズは50mmです。
絞りとぼけの関係の絵をご覧になる場合は ここを クリックして下さい。レンズの試し撮りの絵なので、ろくな写真ではありませんが、被写界深度についてはよくわかると思います。
被写界深度はレンズの焦点距離によって異なっています。
望遠レンズではどんなに絞っても浅いです。広角レンズは少し絞るとすぐ深くなります。
ですから、昔の人達は広角レンズを付けてf11ぐらいに絞って、ピントを2mぐらいに合わせて置いて、ピントを合わせずにスナップ撮影をしていたんですね。
それに使い捨てカメラもf11の固定絞りになっていて1mぐらいから無限大までピントが合うようになっています。