アコフレックス･フレームについて：

　　　　　　　　　　　　　　　　　土屋　厚 様
　　　　　　　　　　　　　　　　　ドイツ　メガネマイスター

　アコフレックスはピアノ線を素材にして製作したメガネフレームです。
その特徴は
�@　使用するに場合に軽く、　当たりがソフトで快適に常用できる。
�A　構造的に柔軟（フレキシブル）であり、顔や頭の輪郭に合わせ易　　く　(フィットし易く）、歪んだ場合の復元性が高い。
�B　外見的にはスリムでスマートな現代的な印象を与える。

　　５年前に奥田さん（アコフレックスの創案、製作者）からアコフレックスを薦められ、現在は５本のアコフレックス(遠用１本、近用２本、遠近両用２本）を使用している。　　私は不器用で何に対しても馴染み辛く、最初はアコフレックスのグニャグニャ、フラフラした感触に心許無かったが、使用して２週間位で馴染むことが出来た。　　今では、自宅にいる時は何時でもアコフレックスを使用している。衣服で言えば普段着のメガネです。
　
　私は近視で、子供の頃から遠用メガネを使用していたが、５０歳代の初め(１９８５年頃)に近くが見辛くなり、累進焦点レンズを一度試みて見た。
　レンズの周辺部のモヤモヤが鬱陶しくて（周辺部の収差が邪魔をして）どうにも馴染めなかった。　自分は神経質だからこの種のレンズには向いていないのだと諦めていた。

　　多焦点レンズのフィッティング（心取り）において、レンズ水平方向の位置は遠用瞳孔位置（アイポイント）に合わせる。　これは変えられない。　　上下方向の位置は多少変えられる。
　レンズの位置を下げると、近用範囲と収差範囲が下がり、遠方視の邪魔をしなくなり、遠くが見易くなる(近くは見辛くなる）。　レンズの位置を上げるとその逆に、近くは見やすくなる（遠くは見辛くなる）。
　多焦点レンズのフィッティングにおいては、このバランスがうまく取れるように上下方向の心取り）をする事が重要です。

　　アコフレックスの場合はテンプルの長さを調整できるので、これにより累進多焦点レンズの使い勝手がどのように影響されるかを試してみた。
　テンプルを２〜３mm伸ばすと、メガネの位置が下がるので、収差範囲が遠用視野を余り邪魔しなくなり、遠くが見易くなり、遠方視の為に変な上目使いをする必要がなくなる。　テンプルを２〜３mm縮めると近くが見易くなる。
お陰さまで多焦点レンズの使用に馴染む事ができた。
　　
　　私にとっては、累進多焦点レンズの為にアコフィレックスを選んだ事が正解だった。
　　誤解が無いように説明して置くが、アコフレックスの場合にはレンズの上下心取り（フィッティング）をいい加減にして構わないと言うのではない。
アコフレックスの場合でも普通のフレームと同様に、フロント部の位置を顔と眼に対し適正にあわせて、遠用瞳孔位置を測定してここにレンズの心取り点が一致する様に心取りする。　この上で、アコフレックスの場合にはテンプルの長さを伸び縮みさせて、メガネが更に使い易いようにレンズの上下位置を調整できるのである。
　　この方法でメガネの位置を下げると角膜頂点距離が長くなり、遠用度数が強い場合には遠方視力が影響されるので、遠用度数が±６．００D以上の場合には要注意。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　武石みゆき　様
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　埼玉県在住
　美容室等　一度眼鏡をはずす時にいつも　驚かれます、又、おもしろがられます。

　使ってみるとフィットして、ズレナイし、(特に、私はずれやすいので、持ち上げるくせがついた）　使い心地バツグンを教えてあげたいです。

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