山ノ神沼・水質浄化実験

 埼玉県環境科学国際センターによる、水質浄化の実験地として「山の神沼」が選ばれました。浦和区の「別所沼」で実証した方法を、大規模に行います。浄化には、対象面積の2割を覆うイカダが必要とされます。イカダには抽水植物の「ヨシ」「マコモ」「ガマ」などを植え込み浮かべます。透明度が増してきたら「ヤナギモ」「ホザキノフサモ」等の沈水植物を中層に沈めます。更に透明度が増し、湖底に陽が届くようになると、落ちた切れ茎が湖底で増殖し、仲間を増やし続けます。こうなると水の浄化速度が加速度的に増し、生態系も変わるはずとの事です。この実験は、隔離した水域で行うことになりました。20m×50mのシートで囲んだプール状の物を、比較のため2基設置します。平成19年〜平成21年にかけ、福島大学、東北大学、(株)フジタの協力で行います。これを記録していきます。

10/08/2007 
 雨模様の中、浄化実験施設の現地説明会が開かれました。イカダを設置して2ヶ月余り、成果が現われていました。明らかに水の色が違い、透明度が増しているようです。5日間隔のCOD値の調査でも、隔離された実験区の値は、外に比べ低く保たれているようです。大掛かりなこの実験は、日本で始めてのようです。経費も莫大なようです。
07/26/2007
 イカダの設置が始まりました。3ヶ月ほどで成果が見えるとの話でした。沈水植物のイカダも、少し沈めて設置してありました。浄化能力の高い「カナダモ」が成長を始めたら、「アシ」や「マコモ」の抽水植物のイカダは、プールから外に出すそうです。右の写真は「ミジンコ」や動物性プランクトンの、巣になる装置です。彼らの浄化能力も非常に高いようです。魚から身を守るための隠れ家になるそうです。
07/08/2007
 6月中旬から工事が始まり、1つ目のプールが姿を現しました。近くではイカダに植え込む「マコモ」「ヨシ」「ガマ」?を養成中です。