『オアシスだより第14号発行にあたり』  清野鍼灸整骨院 院長 清野充典

 健康研究サークル「オアシス」も発足五年目となりました。
 
皆様のご支援のもと、継続できていることに感謝の意を表 します。
  未来の医療のあり方を検討するため、今年度もさまざまな角度で皆様方と接する機会を持ちたいと考えております。
  ご要望をどしどしお寄せください。一人でも多くの声を反映した会にしたいと考えております。


平成十三年六月二〇日 現在の会員数 108名

■ 目 次 ■
 ‥‥…第14回『スポーツと鍼灸治療』日本人の生んだ治療法 …‥‥
 ‥‥……第十四話『お灸って何?』……‥‥
 ‥‥……その14 『身体に体温について』後編……‥‥

 ‥‥……Part13 『肉離れ』……‥‥

 ‥‥……数値7 『白血球』……‥‥

‥‥……知識(9)『太いウンコ』〜固く太いウンコが痔を招く〜……‥‥
 ‥‥……五の幕『お茶』ガン、心筋梗塞、糖尿病を防ぐ万能薬……‥‥
‥‥……新連載『小児はり』“日本で生まれた小児ばり”……‥‥

各コーナーは上記リンクでスキップ!!

 

 

 


 第14回  『スポーツと鍼灸治療』  文責 今田開久

 ここ数年、プロ野球やJリーグ、Vリーグなどのプロスポーツをはじめ、オリンピックや国体クラスの選手、また地域のアマチュアスポーツにおいて、トレーナー(アスレティック・トレーナー)として鍼灸師が活躍し、またその現場に鍼灸治療が取り入れられています。
  なぜ、鍼灸治療がスポーツの現場に取り入れられるようになったのでしょうか。
  日本のトレーナーは、以前スポーツをやっていた人のほかに、鍼灸師やマッサージ師も少なくありません。なぜなら日本体育協会が、アメリカのアスレティック・トレーナーの現状をふまえ、鍼灸師や柔道整復師、理学療法士などを対象に教育を行い、認定を行っているためです。
  日本には現在トレーナーという公的資格(厚生労働省が認定するもの)がありません。アメリカにおいては、アスレティック・トレーナーは、「医療従事者の一員であり医師の指導・監督のもとスポーツ選手の健康管理を担うスペシャリストである」定義されています。アスレティック・トレーナーとは、スポーツ傷害の予防、スポーツ傷害の認識と評価、スポーツ傷害の処置、リハビリテーション、アスレティック・トレーニングの運営・管理、スポーツ選手・学生トレーナーの教育・カウンセリング等を行う仕事です。
  しかし、鍼灸治療がスポーツの現場で生かされるようになったのは、鍼灸師のトレーナーとしての活動だけが原因ではありません。筑波大学では、80年代後半から整形外科医、トレーナー、鍼灸師の三者がスポーツクリニックというプロジェクトチームを組んで、大学のスポーツ選手の治療や健康管理にあたっています。
  学会・研究会においては、1992(平成四)年に岡山県倉敷市に産声をあげたスポーツ鍼灸班は、後発のスポーツ鍼灸医科学懇話会とともに歩みをそろえ、「スポーツ障害」から「障害予防及び競技力向上」へ、その活動内容を変えてきました。
  それでは、鍼治療を行うことによってどのような効果があるのでしょうか?最近の学会において運動器系に及ぼす針治療の効果の報告では、損傷した筋肉の治癒過程において、鍼治療を行うことにより、筋肉の再生を早めることが出来るのではないかと言った発表があります。また、運動後の疲労回復に対して、鍼治療がどのように影響するのかの報告では、血中乳酸値(筋肉の疲労によってできる物質)を計った実験で、ただ安静にしているよりも、鍼治療を受けた方が、早く回復することが判ってきました。また、鍼灸治療を受けることにより、運動による筋肉の疲労を抑えることができる等の報告もされています。
  スポーツによる障害の治療をはじめ、スポーツ障害の予防、競技力の向上のために鍼灸治療を活用してみてはいかがですか。

メニューへ



 第14話 『お灸って何?』   文責 清野 充典

 「灸」という字は「久」と「火」からできています。「久」は「おしつける」「おさえつける」という意味です。「灸」は身体に「火」を「おさえつける」ことによって病気を治そうとした治療法です。古代人は、石を温めて、身体におしつけたようです。特に中国の北方で行われていたようですから、寒い地方の人間が「冷え」を取り除くことにより病気を治せると考えたのでしょう。素晴らしい英知といえます。
  そのうち木を燃やして身体に近づけたり、木の葉を燃やしたり、色々変遷をたどりながら艾を使うことになったようです。
  蓬(よもぎ)の葉っぱでできた艾は火の熱がゆっくり伝わります。この伝わり方が身体にはとても良く、蓬に変わるものはありません。なぜ古代から蓬の葉っぱが使われたのかはよくわかりません。
  人間は地球上に存在する最高の物、人類にとってもっとも相性のよいものの存在を嗅覚でかぎ分けるのではないかと私は考えております。

メニューへ



その14 『身体に体温について』後編  文責 小高 靖

前回のオアシスだより(十三号)に続きまして、 今回は「身体の温度について」の後編です。

【冷えが身体に及ぼすもの】
 昔の生活に比べ、現代人の生活環境は身体を冷やす機会が増えています。夏のクーラー、身体を冷やすアイスクリームや清涼飲料水、果実を好む生活をされていませんか?冬の暑すぎる暖房も、体熱を作る力を弱めてしまいます。暖かいものでも水の取りすぎや、運動不足、冷たいコンクリートの建物に住むことも、身体を冷やす原因です。
  冷えは身体の免疫力を衰弱させ、病気への抵抗力を弱くする元凶といえます。冷えこそ万病の原因となりえます。私たちの身体は、寝ているとき副交感神経(身体をリラックスさせる)が働き体温が下がり、朝目覚めるとそれが交感神経(身体を活発にする)に切り替わるため、体温が上昇し活動的になるよう調節されます。ところが「冷え」の影響でこの切り替えがうまくいかず、身体がなかなか目覚めることができなくなります。肩凝り、頭痛、腰痛、生理痛などの痛みや、めまい、耳鳴り、動悸、吐き気、下痢、便秘、消化不良、食欲不振、更に不眠、イライラ、不安、手足のしびれといった自律神経の乱れによる諸症状もこの影響が強いと考えられます。

【東洋医学では】
 突然ですが、みなさんは正気(せいき)とか邪気(じゃき)という言葉を耳にしたことはありますか?これは東洋医学の言葉です。正気とは身体の健康を保とうとする力(免疫力)、邪気とは上記のような生活環境が及ぼす身体を悪くするような力(細菌やウイルスなども含めて) のことです。同じ環境にいても、病気にかかる人とかからない人がいるのは、この正気と邪気の力関係にあると考えます。ですから東洋医学では健康状態を判断するとき、身体の客観的な温度はもちろんのこと、脈、お腹、舌、呼吸、はだの色艶、汗の状態や食欲、便通、睡眠など様々な情報を得て、その人の正気と邪気のバランスを判断します。
  例えば、普段はまじめに生活(正気がしっかりしている)をしているのに、たまたまその日だけデパートなどでクーラー(強い邪気)にあたってしまい熱が出たという人であれば、たとえ高熱が出たとしても症状は長く続かないだろうと判断できます。その反対に毎日夜更かしや、ストレスなどで体力を落としていると、些細な事 (弱い邪気)でも体調を崩す原因となってしまいます。そういう人の症状はさほど強くなくても(身体の反応が弱い)、回復までに時間がかかる傾向にあります。
  身体の免疫力(白血球の働きなど)は身体の温度が上昇するとともに向上することが分かっています。薬を使って熱を無理に下げ、その時は楽になったのに後でまた病気がぶり返し、結局長引かせてしまったという経験はありませんか?病気にかかったときの発熱は病気を治そうとするための反応です。熱が下がるというのは、病気が治った結果そうなるのべきものであり、熱を下げる事が治療法と考えるのは間違いなのです。症状ばかりを抑えることに目を向けるのではなく、その症状を引き起こした原因を治す事が大切です。本来身体が持っている自然な反応をもっと大切にして、それを妨げぬようゆっくり休んで下さい。鍼灸治療をすると免疫力に携わる白血球の働きが活発になり、体の抵抗力を高める事ができます。風邪かな?と思われたら遠慮なく担当の先生にご相談ください。

メニューへ





Part13 肉離れ 清野鍼灸整骨院 院長 清野充典

 放置しておくと痛みが激しくなり固いしこりが残る
     十分に冷やし手足を高く上げておく

 最近は大変なスポーツブームで、早朝マラソンなどに励む人も多いようです。
  ところが元気よくスタートを切ったものの、突然足をもつれさせて転び、太ももの痛みで走れなくなることがあります。これがいわゆる肉離れで、筋肉中の結合組織の断裂です。
  スポーツをすることは大賛成ですが、肉離れも最近増えつつあるので、年をとったらなるべく無理をしないで適度な運動を心掛けてほしいものです。
  元来、人間の筋肉は細い繊維(筋繊維)が束になって出来ていて、その間をぬうように走る結合組織の中に、筋肉に栄養を補給する血管が通っています。中学生以下の子供は、まだこの結合組織に弾力があるので、少々激しい運動でも切れることはありません。
  しかし、年とともに弾力を失うので、突然激しい運動をしたはずみに結合組織や血管、また筋繊維までが切れることがあります。
  この場合、腫れや皮下出血もないので簡単に考えがちですが、日がたつと痛みが激しくなり、筋肉に固いしこりが残ってしまいます。
  応急処置として、すぐ冷たい水で冷やしたタオルで十分に冷やし、痛めた手足を高く上げておくことです。これは内出血をなるべく抑えるための応急手当です。続いて冷湿布をして、弾性包帯(メリヤス編みで、強い伸縮性がある)を巻いて、固定しておき、6時間以内に専門の医療機関へ行くことをおすすめします。
  肉離れは放っておくと内出血がしこりになり痛みが何日たってもなかなかひきません。そればかりか、ふくらはぎなどは無理をして歩くと最初は少ししか切れていない筋繊維も徐々にその周囲が切れ、切れた部分の上下に大きなコブ(筋肉のかたまり)ができてきます。
  十日以上処置しないと再生不能となり、一生歩行困難になります。
  万一、すぐ治るだろうとかまわずにいて、 徐々に痛みが増したときは 迷わず来院するか、 お電話ください。
  一分でも早い処置が 大事を防ぎます。
メニューへ






 数値7.『白血球』   清野鍼灸整骨院 院長 清野充典

  血液一m・中に
     四千〜八千個あれば正常
  血球数が急増したらどこかに
       炎症が起きている

 血液の中には、人間の体を守るためにいろいろな物質が入っています。例えばあなたが怪我をして細菌や異物が侵入してくると、それらの病原菌を包み込んで分解するものに白血球があります。白血球はバイ菌が体内に侵入したということを察知するとそこに集まりバイ菌を食べてしまいます。昔は六千〜八千の白血球があれば正常とされていましたが現在は白血球の数が全体的に減少傾向にあり四千〜八千あれば人間ドックの検査では正常としています。
  白血球が重視される理由は、白血球の数の増え方で、炎症性の病気があるかどうか、またその程度もおよその判断の材料になることにあります。
  白血球の正常値は血液一m・中に四千〜八千個ですが、オデキや火傷などでは白血球がいくら増えても二万個を越すことはあまりありません。
  外傷がないのに白血球が急に増えたら要注意です。身体のどこかに炎症が起きている証拠で、肺炎、胆のう炎、腎う炎、膵臓炎などの病気を考えなくてはいけません。
  虫垂が炎症を起こす、いわゆる盲腸では局所の圧痛に加えて白血球が一万を越すと、医師は手術を考えます。炎症が進み腹膜炎を併発すると白血球の数は二〜三万個に跳ね上がります。それがもっともっと増えてきた場合、二万、五万、十万と…。
  こうなると一番恐ろしい白血病が考えられます。白血病になると二十万、三十万くらいまでいきます。人によっては八十万まで増加するケースがあります。こうなると、血も白っぽく見えるようになります。
  理由なく皮下出血したり、鼻血、不明な発熱、貧血などあったりしたらまず血液検査を受ける必要があります。検査結果に異常がない時は鍼灸の治療が一番よいでしょう。
  また白血球が少ないのも問題です。体内に侵入したバイ菌を殺す力が弱くなりますから、同様の症状が出ます。骨髄や肝臓の働きがおち、血液を造る力が弱っていますから、ゆっくり休み、規則正しい生活を心掛けることが肝要です。  
  いずれの場合も当院で対応できますので、お気軽にご相談ください。
メニューへ

 



  知識(9)『太いウンコ』〜固く太いウンコが痔を招く〜  
                             清野鍼灸整骨院 院長 清野充典

 下痢と便秘というウンコの固さを問題にしてきましたが、それに関連して、ウンコの太さと長さについてふれてみたいと思います。
  まずウンコの太さ。太さを決める一番大きな要素は、食べ物の質と量です。内科学の権威である入沢達吉博士の実験によりますと、同じ人が米が主食の日本食を食べた時は、ウンコの太さが直径1・90〜2・02cmであるのに対し、西洋食にした時は、1・82〜1・90cmという結果が出ています。そして、ウンコの量は、日本人の大人で、一日に100〜170g、子供は大人の半分から三分の二とされています。対して、肉食が主である欧米人は、大人で80〜150gといわれ、日本人の子供と同じくらいです。食事の量は欧米人の方が多いのに、ウンコの量は、逆に日本人の方が多いのです。米やイモ類などを主とする日本食は、西洋食よりも、食べ物の残りカスが多く、ウンコ全体の量が増えるのでウンコを押し出す力が強くなり、太さがますのです。
  この実験には、もう一つ注目すべき結論が加えられています。それは、日本人に痔が多いのはウンコが太い為だという事です。僅か1・2mmの差ですが、日本人のウンコは、欧米人の物より固いこともあずかって力あるでしょう。一方、ウンコの量が減れば、細くなる事は当たり前です。長い間食事をしないと当然ウンコの量が減り、鉛筆ほどの太さになりますが、これは飢餓便と呼ばれます。
  大人の一日のウンコの量、100〜170gを基礎に考えると、70歳で死亡する人は、一生のうちに約2・5t〜3tのウンコをする計算になります。これは大型ダンプ1台分に相当する量です。
  ウンコが細くなる病気には、腸が痙攣した場合と腸が細くなった場合があります。腸が痙攣するのは、痙攣性便秘の時です。大腸の一部が強い収縮を起こすので、ウンコの通過が妨げられ細くなるのです。次の、腸が細くなりウンコが細くなるのは、腸癌の場合に見られます。そこでウンコが細くなると腸癌になったのではないかと神経質になる人がいますが、腸癌になるとウンコが細くなるとは限りません。又、癌では血液などが混ざる事の方が重要な徴候で、それがなければ、ウンコが細くなっても心配ありません。腸の炎症が治った後に傷跡などが残った時も、腸が細くなりウンコも細くなります。
  ウンコを細くする為に西洋食にする必要はありませんが、太いウンコをする為の押し出す力を助けているのは腎臓です。脱肛になった人に腎臓の働きをよくするツボへ鍼や灸をするとすぐ良くなります。肛門周囲の症状は恥ずかしくていえない人が多いようですが、実は女性、特に出産時にいきんで脱肛になる人が非常に多いんです。病院にもいかず、一人で薬を塗っている人の話をよく耳にしますが、これでは治りません。  
  お困りの人がおりましたら他人の悩み事のようにご相談ください。
  手術しなくても治ることが殆どですよ。

メニューへ




 五の幕
お茶ガン、心筋梗塞、糖尿病を防ぐ万能薬
                清野鍼灸整骨院 院長 清野充典

 宋より臨済宗の開祖、栄西禅師が持ち帰ったお茶の種はまず平戸に植えられ、佐賀県の背振山にも伝えられました。その後、宇治、大和、伊賀、伊勢、駿河などに茶畑が広がっていきました。
  また、わび、さびなどの茶の湯として趣味や遊びの対象となり、江戸時代になるとお茶は庶民に欠かせない飲物へと発展しました。その過程で、かつてお茶が薬であったことが忘れられてしまいました。
  しかし、私たちがお茶から受けている数々の恩恵を知らなかったとしたら、お茶に対して失礼になるでしょう。例えば、静岡県のガン死亡率を全国平均と比べてみると、著しく低い事がわかります。調べてみると、静岡県の茶の生産地では積極的にお茶を飲んでいるからではないか、と推測され、実験をしてみると、実際にお茶の渋み成分である茶カテキンにガンの発生や増殖を防ぐ働きがあることがわかっています。
  お茶は血圧も下げます。血圧が上がる要因の一つとして、アンギオテンシン・という物質の関与がわかっています。血液中にあるアンギオテンシノーゲンという物質は、腎臓にあるレニンという酵素の作用でアンギオテンシン・と呼ばれる物質に変化し、さらにアンギオテンシン変換酵素の作用でアンギオテンシン・に変化します。この物質に強力な血管収縮作用があるため、血圧が上がるのです。
  血圧降下剤の中には、アンギオテンシン変換酵素の働きを阻害して、アンギオテンシン・ができないようにする藥(ACE阻害剤)がありますが、茶カテキンもこれと同じ働きをします。
  茶カテキンは、動脈硬化を防いだり、血栓ができるのを抑制したりして、心筋梗塞や脳卒中の予防にも役立ちます。
  このほか、茶カテキンは血糖値を下げて、糖尿病の治療にも効果があることがわかっています。茶カテキンの薬効を利用したいなら、二煎目までの濃いお茶を飲むことです。三煎目以降のでがらしになると、茶カテキンは殆どなくなってしまいます。
  ここで要注意。
  全ての食品は薬にも毒にもなります。毒になる時は量が多すぎる時です。血圧を下げようとして、一日に何倍も飲むと多くの臓器に支障をきたします。お茶は食後一杯ぐらいが適当でしょう。
  ただしマグカップは多いですよ。

メニューへ

 



 子供(1)“日本で生まれた小児ばり”

                清野鍼灸整骨院 主任 小野寺 啓

 皆さんは鍼治療というと全部中国で生まれた治療法だと思うでしょうね。確かに“はり”は中国生まれですが、今世界で行われている治療法の中で日本生まれのものが沢山あるんですよ。小児はりもその一つです。  
  「小児はり」というのは、かなり昔から日本にある「子供に対して行うはり」で、230年ぐらい前から行われています。(年号にすると江戸中期1736年ごろ。こう表現すると大昔というかんじがしますね)この“はり”が生まれてからは主に大阪のほうで発達していき、多いときには1000人以上の子供を治療することもあったそうです。(殆ど託児所状態で、目が回るくらい忙しかったでしょうね…。)   
  なぜ、大阪で発達したか?というのは諸説ありますが、ある先生はこうおっしゃっていました。(関西弁ぽく)「大阪は実利主義やさかいに、効くとわかったものはとことん利用する。小児はりがなんで効くかは知らんかったようやけど、よう効くというのは知っとったみたいやで。」なんとなくわかるような気がしますね。 
  話を元に戻して…大阪で育った「小児はり」は、その後多くの先生方に研究され、実に多くの用具やたくさんの手技が生まれました。現在においては、何故効くかということにまで話はおよび100%とは言わないまでも、かなり解明されてきています。(詳しい話は次回以降。今回はナシで…省きますね。)  
  「小児はり」の」対処は生後10日くらいから4・5歳まで。特に病気や調子をくずしてなくても健やかに育つように成長の助けにもなります。一度試してみてください。
  但しお子さんをつれてくるときには「はり」に行くとは言ってはダメですよ…。

メニューへ