Q.家庭洗濯で洗ってしまっておいた下着などが、
  次のシーズンに出してみたら黄ばんでいるのはどうして?
A.すすぎが不完全で洗剤のアルカリ分が残留したことが原因です。  家庭用洗剤は一部の中性洗剤を除いて、洗浄力を高めるためにほとんどが弱アルカリ性になっています。  2回すすいだくらいでは、洗剤分(アルカリ分)を完全には落とせません。  下着類はアルカリ性のまま収納されることになり、これが黄ばみの原因となります。  黄ばみを防ぐには最後のすすぎを中性か弱酸性にする必要があります。  具体的には、最後のすすぎにお酢をオチョコ一杯程度加えるとよいでしょう。  チョット面倒ですが、これからしまうものを洗う時だけでよいのです
トウヨコランドリーでは水洗いの最後のすすぎに、氷酢酸(100%純酢酸)を薄めたものを適量加えて、完全に中和してから絞ります。お酢(約4%酢酸)と比べて不純物が無いのでよりピュアなすすぎができます。
Q.クリーニングに出してからしまっておいたのに、着ようと思って出してみたら茶色いシミが出ていた。どうして?
A.おそらく、ジュースかビールのシミが空気中の酸素で酸化されて変質したものと思われます。  
ジュースやビールは色が薄いので、付いた時に拭き取ればほとんど見えなくなります。
 従ってドライクリーニングの際にも見えないので、水溶性のシミとして残ったまま仕上がってしまいます。  しかし、クリーニング後数ヶ月の時間がたち酸化して色が濃くなると、残ったわずかな量でもびっくりするほどはっきり見えてきます。  シミが付いているのが特別デリケートなシルクやレーヨン等でなければ、再クリーニングで落ちるケースが多いものです。
Q.洋服が虫に食われてしまった。直す方法はあるの?
A.虫食い穴を目立たなくするには、「かけはぎ」修理が最適です。  ただし、ウール製品が対象で、ニット・化繊製品の「カケハギ」はできません(別の修理方法になります)。  修理品と一緒に共布をご用意下さい。  共布が無い場合は、本体の目立たない個所から取れる場合があります。  「かけはぎ」は穴の部分を長方形に切り取って、同じ大きさに切った共布をそこにあてがい、繊維を一本ずつ繋ぎ合わせていくという大変手間のかかる作業ですが、修理跡をほとんど目立たなくすることができます。
Q.汗をかいた夏物のブレザーを水洗いできないかしら?
A.このご質問は前の質問の内容と共通しています。  結論から言いますと、小じわや多少の型崩れ覚悟でしたら、できるケースがかなり有ります。  裏地にキュプラやレーヨンを使用したものは、収縮して多少つれが出る場合があります。  これらの場合、水洗いする前に念入りなシミヌをキしますので、多少の割増料金がかかることがあります。
Q.水洗い不可の洗濯表示のものを、水洗いするとどうなるの?
A.汗をかく夏物は、できるならば水洗いしたいですよね。  水洗いすると型崩れの起こるウールやシルク・レーヨン等は別として、綿・麻・ポリエステルはたとえ洗濯表示が水洗い×であっても、洗濯機でもまなければ水洗いできるものが多いものです。  しかし、単に漬けておくだけでは汗以外の汚れはほとんど取れません。  黄変した汗ジミやファゥンデ―ション等の汚れはしっかりシミ抜きしてからでないと落ちません。 
 また、綿・麻でも、糸の撚り(より)の強いものは、水に漬けただけで縮んでしまうものがありますし、アイロン掛けが大変になるケースも多いものです。  つまり綿・麻なら何でもかんでも水に入れてしまうというのも危険です。当店ではそういった品物を数多く扱っていますので、ご相談の上お任せ下さい。
Q.クリーニングから戻ってきた品物のポリ袋を開けたら、におう時があるのはどうして?
A.当店ではドライクリーニングに石油系の溶剤を使用しています。  また、衣類の風合いを損なわないために低温乾燥を行っています。  厚手の綿やアクリルは溶剤との親和性が高く、乾燥が不充分の場合がごく稀にあります。  お急ぎで無い場合は、余分に日にちを頂き、完全に乾燥してからお渡しするように努めております。  もし、ポリ袋から出した品物が臭う時は、ハンガにーかけて半日程度下げておかれれば、臭わなくなります。
Q.ワイシャツのえり・カフスにシワがよるのはどうして? また、直らないの?
A.ワイシャツはえり・カフスの油汚れを落とすために、50〜60度の温度をかけ、かつやや強いアルカリ性で洗浄します。  何度も洗いを繰り返すと、中にはえりやカフスに使われている芯地が収縮してくる物があります。  反対に何度洗ってもビクともしない、高品質のものもあります。
仕上げの時にはなるべく伸ばしてプレスしておりますが、収縮の大きい物はどうしてもしシワが残ってしまいます。
汚れを落とすことが最低条件のワイシャツクリーニングでは、ある程度いたしかたのないことです。
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