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Q.洋服にシミを付けてしまったので、あわてて漂白剤(塩素系)を付けてみたところ、 色が白っぽくなってしまった。直るかしら? |
A.塩素系漂白剤は染料に対して非常に強い脱色作用をします。綿・麻・レーヨンの白いもの以外には使用してはいけません。特に絹・ウールなど動物性繊維は漂白剤(塩素系・酸素系共)のアルカリにも弱いので、繊維自体が溶けて穴があく場合があります。そういうわけで、ご質問の洋服は脱色していると思われますので、お気の毒ですが直すことはできません。 このように、付いたシミにいきなり漂白剤を付けるのは大変危険なことです。水性のシミヌキ、油性のシミヌキ、たんぱく系のシミヌキをしてもなお取れないシミに対してのみ、漂白剤を使用するべきです。 |
Q.洋服にパラゾール系防虫剤の臭いがしみついてしまったが、 クリーニングしたら取れるのかしら? |
A.パラゾール系防虫剤の臭いはクリーニングしても取れません。直射日光の当たらない風通しの良い所に、ハンガーにかけて2〜3日置いていただくとほとんど臭わなくなります。パラゾール系の臭いが気になるようでしたら、ほとんど臭いの無いピレスロイド系の防虫剤をご使用になられると良いと思います。 |
Q.コートにカビがはえてしまい、クリーニングに出したが、 カビの部分の色が変わっただけで取れていない。 |
A.おそらくカビは取れたものの、カビの分泌する色素に染まってしまったものと思われます。カビの色素は大変頑固で、かなり強い漂白剤の使用が必要です。当該のコートがその漂白剤に耐えられる素材・染色かどうかが重要です。そうでなければ、お気の毒ですが諦めるしかないでしょう。 |
Q.クリーニングから持ち帰った品物の、包装用ポリ袋は長期保管中は取り除いておくの? |
A.平面(たたみ)包装のポリ袋はあくまで運搬用とお考え下さい。内部に仕上げ時の湿気やドライ溶剤が残っていることがありますので、必ずはがしてタンス等におしまい下さい。 立体(ハンガー)包装の場合は包装の下部分が開放されているので、そのような心配はありません。そのまま洋服タンスに収納しても大丈夫です(ただし、一ヶ月に一度程度ポリ包装をはずして、風を通す様にして下さい)。 |
Q.タンスの中にしまっておいたのに、コートの肩の部分が色あせて(黄ばんで)しまうのは何故? |
A.上着・コート類の肩や袖部分が変色または黄ばんでしまうのは、 おそらくその部分が空気に長時間触れていることが原因と思われます。 空気中のホコリやタバコの煙あるいは油煙(台所の揚げ物による)、石油ストーブの排気ガスなどによって繊維や染料が変質した可能性があります。 アセテート系衣類の染料は特に排気ガス中の酸化窒素ガスに弱いものです。 白くて漂白できるものなら修復できることがありますが、そうでないものはまず直らないとお考え下さい。 |
Q.えり、脇の下の黄色くなったものは落ちないの? |
A.汗は時間がたつと黄色く変色して、通常のクリーニングでは落ちなくなります。 また、汗が変色しているだけでなく、染料が汗によって分解・変色している(これは直りません)ケースが多々あります。 当店では、漂白シミヌキで直るものは、できるだけ除去をしています。 ただし、漂白剤に対して耐性の弱いもの(麻・絹・レーヨン・ウール等の色柄物)は危険が伴いますので、当店ではお客様のご了解を得てからシミヌキするようにしております。 |
Q.ワイシャツのエリの折れ目がが黒ずんでしまったものは、もう直らないの? |
A.エリの黒ずみは、油や えりあか等のたんぱく質が酸化・変質してしまったもので、漂白剤を使っても取れません。ご家庭で洗っていたり、他のクリーニング店に出されていた場合などに、エリ、カフスのシミヌキをせずに洗い、仕上げを繰り返しているとこうなることが多いものです。 当店ではワイシャツも全品シミヌキをしてから洗っていますので、新品から当店に出されていれば、いつまでたっても真っ白いエリ・カフスを保つことができます。 |
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