クリーニング豆知識

第二百二十三回:「色落ちしそうな服」

「クリーニング業に携わる人間からすると当然の事であっても、
お客様からすれば当然でない事はたくさんある」

常々感じていたそのギャップを少しでも埋めるため、
このコラムでは、クリーニング業者から見た
衣類に関する様々な豆知識を公開しています

第二百二十三回は、「色落ちしそうな服」について


今まで、クリーニング業に従事する者として
数えきれないほどの衣類を見て来ました・・・が

その中には
「水洗い可能な表示が付いているのに
水で少しチェックしただけで色落ちする」
とか

「ドライクリーニング可能な表示が付いているのに
ドライクリーニングの洗剤でチェックした所

ものすごい色落ちする」・・・と言ったことがあります

そこで今回は、
「色落ちする服の特徴」について



◎固い服は(あまり)色落ちしない

ポリエステルなど、触ってみて
「固い」素材で出来た
コートやワイシャツ、ブラウスなどは
基本的にあまり色落ちしません

特に、春・秋用の薄手のポリエステルのコートは
今まで色落ちしたことがほとんどありません


ただ、麻も触ってみると固いものの
過去に色落ちした例が結構あります


基本的に
「ポリエステルは(大抵は)大丈夫」
と言う認識で良いかと思います



◎「厚くて柔らかい」は要注意

逆に、冬物のオーバーやセーターに多い
「生地が厚くて柔らかい」衣類は
過去に色落ちした例がたくさんあります

スーツ上下でも
薄い・軽い素材のものはあまり色落ちせず
厚い・重い素材のものは色落ちしたことが多々あります


家で洗えるポロシャツやセーター、ズボンなども
始めて洗う場合は、目立たない部分を水で濡らして
ティッシュやタオルでこすって確認した方が無難です




◎「装飾付き」はリスクが高い

服に、ブランドロゴのステッカーや
花を模した布地などの装飾が付いている場合

本体は普通に洗うことが出来ても
装飾部分から色落ちした
・・・と言うことが過去にあります



特に、肌に直接触れるシャツ・ブラウスなのに
「水洗い不可」となっている場合は要注意です

水洗い不可、と言うことは、着ている時に汗をかいただけで
その汗が原因で色落ちする、と言うことがあります




世の中には、
「表示通りに洗うと色落ちする」
と言う服がたくさんあります

ただ、数えきれないほどの
そのような
「色落ちする服」を見て来ましたが


「これは・・・怪しいかも」と思える
一種のパターンのようなものがあります

これは、経験によって得た感覚のようなものであり
言語化して伝えるのは中々に困難です


とりあえず、上記の通り
�@固い生地は大体大丈夫
�A厚くて柔らかい生地は要注意
�B装飾付きは気を付ける


・・・の三点だけでも気を付けておくと
「一緒に洗った服に全部色が付いた・・・!」
と言うことを、かなり防ぐことが出来るかと思います