第九回：実は危ない！身近にあるキケンなもの�B

「クリーニング業に携わる人間からすると当然の事であっても、
お客様からすれば当然でない事はたくさんある」

常々感じていたそのギャップを少しでも埋めるため、このコラムでは、
クリーニング業者から見た、衣類に関する様々な豆知識を公開しています

第九回目は、衣類に触れるとキケンなものについての３回目

◎腕時計（のサビ）

夏場になると多く見かけるのが、
カフス部分に『茶色い水のような』シミがついたワイシャツ
黒いブツブツも同時にあるとまず間違いないのですが、
腕時計のサビです

夏場なので汗をかき、
それが腕時計に付着してサビを発生させ、
その後、汗と一緒にサビの成分も流れ落ちて、
ワイシャツに付着している事が原因です

サビ自体は、サビ取りのシミヌキ剤でほぼ取れるので問題はないのですが、
問題が先述の黒いブツブツ。これは金属成分で、簡単には落ちません


また、黒いブツブツが付いていなくても、
シミヌキの際にこすったり蒸気を当てたりするので、
衣類にやや負担がかかります
（ワイシャツは基本的に丈夫に出来ているので、大抵の場合は大丈夫です）

一度では些細なものでも、何度も重なると、
衣類によっては深刻なダメージとなり得るので、
サビも含め、衣類にシミはつけないに越した事はありません


スマホで時間を確認するため、腕時計はしない、
・・・という方が増えましたが、
未だに腕時計派の方が沢山いるのも確かです

かなりの汗っかき、という方は、衣類を長持ちさせるためにも、
夏場だけでも腕時計の着用は控えた方が良いかもしれません