第一回:クリーニング後の衣類をしまう際の注意点
「クリーニング業に携わる人間からすると当然の事であっても、
お客様からすれば当然でない事はたくさんある」
常々感じていたそのギャップを少しでも埋めるため、このコラムでは、
クリーニング業者から見た、衣類に関する様々な豆知識を公開していくつもりです
第一回目は、クリーニング後の衣類について
特に季節の変わり目などに、お預かりした品物をお返しする際、
「どうやって収納すればいいの?」といった質問をお受けします
その際にいつもお答えしているのが、
「密封状態でずっと置いておくのは、衣類に良くない」という事です
包装する際、完全に乾燥させてから袋詰めする事は困難であるため、
多少ではあるものの内部に水分(湿気)が残り、カビなどの原因となります
お持ち帰りになられた後は、
必ずビニール袋を外し(たたみは特に)、保管して下さい
また、「頻繁に使うから」と言って、
生活する空間の中に出したままにしておくと、
蛍光灯の光やタバコの煙による変色のおそれがあります
クローゼットや衣装タンスの中に収納する癖をつけ、
除湿剤を必ず入れましょう
また、定期的に、よく晴れた日に、
ハンガー仕上げの衣類はそのまま影干しに
たたみ仕上げの衣類は、風通しの良い場所に並べておくと、更に安心です
カビは多くの場合、長期間、
同じ状態で保管した場合に発生するため
定期的に空気を入れ替え、
除湿剤でしっかり水分を除去する事が重要です