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タウン情報誌(タウン誌)とは?

地域に密着した情報を発信している情報誌で、「ぴあ」「ウォーカー」など全国的に展開している情報誌より規模は小さく、対象区域はひとつの県くらい。活字の雑誌としては、販売部数が地域で最大ということもあります。ほとんどが月刊で、まれに隔週刊のものがあります。

なお、このページでは、地方から発信している雑誌であれば、「旅行誌」「女性誌」に分類されるようなものも含めていこうかな、と思ってます。収拾がつかなくなる可能性がありますが…。

タウン誌の名前

県名や都市名をひらがなにしたものが多いので、私のようなヨソモノが買う場合でも、探しやすいです。一方、アガサス(和歌山)、ふぃーらあ(青森)、ラズダ(松江)など、意味も由来もさっぱり分からないものもあります(誰か知ってたら教えてください…)。 下関のばかなーなんてのは、ちょっとふざけてますね。「ばかなー」の文字の下には小さく「馬関人」と書いてあります。下関はその昔馬関(ばかん)と言いまして、要するに「アムラー」(古いな)とかいうのと同じ感覚ですね。宇都宮のは「もんみや」といいますがこれも古い地名なのかな…どなたか知っていたら教えてください…

どこに売っているか?どうやって見つけるか?

まず、当然ながら本屋にあります。すぐ分かるところに平積してあり、場合によってはレジの脇に積んであります。コンビニにもあります。駅のキヨスクに置いてあることもたまにあります。たばこ屋・クリーニング屋など、ごく少数の雑誌しか置いてないようなところに、タイトルに地名が入っている(それもひらがなが多い)見慣れない雑誌があれば、それがタウン誌である確率はかなり高いです。

月刊紙であればたいてい毎月25日頃発売です。 値段 たいてい250〜350円です。やはり広告収入が入るかどうかによるのか、ページの量とは必ずしも対応しないようです。カラーページも多いところ、少ないところ、まちまちです。

私がどうやって探しているかというと、まずネットワークに所属しているタウン誌は名前があらかじめ調べられますから、その地方へ出かけたときに、それを探します。もっとも、表紙のタイトルには略称だけ書いてあったり、ローマ字やアルファベット表記になっていることも往々にしてあります。ネットワークに所属していないタウン誌については、本屋で地名が入っている雑誌を見かけたときに、立ち読みでチェックしてみます。いずれにしても、表紙のどこかに「タウン情報○○○」などと書いてあれば当たりです。また、本の背表紙に編集・発行した会社の住所が書いてあるので、東京や大阪など大都市でなければまず当たりです。(ただし、東京や大阪にも、ある限られた地域をターゲットとした「タウン誌」は存在します)

半年とか1年の定期講読を申し込めば、全国のどこからでも買うことができますが、私は利用したことがありません。あくまで、出かけた先で探すというスタンスです。友達から(私へのおみやげとして)もらったこともあり、もちろんそれはそれでありがたいものですけど:-)。

東京へ行った時に立ち寄った、渋谷にある大きな本屋ではタウン誌のコーナーがあり、全国のタウン誌がずらっと並んでいました♪関西にあるといいのに…と思っていたら、「タウン情報全国ネットワーク」加盟誌を販売している書店の一覧が2004年2月号(多少前後があるかも)の各誌で発表されていました。

全国ネットワークがある

日本各地のタウン誌編集部が集まったネットワークがあり、共同でページを編集したり、ドライブ情報など地域外の情報を交換したりしているらしい?です。私の知る限りでは、「タウン情報全国ネットワーク」「日本タウン誌協会」の2系列があって、それぞれのホームページにはネットワークに参加しているタウン誌の一覧が載っています。いずれにも所属しないタウン誌も多数あるようです。

また、別冊もしくは単行本として、ドライブ情報・温泉・ラーメンの本などが発売されているのですが、時として、近隣県(たとえば、四国四県)のタウン誌編集部が合同で編集したものも見かけます。

タウン誌のここ数年の情勢の変化・今後の勝手な展望

いまやなーんにも珍しくないですが、Webページを持っている雑誌が増えました。情報を扱っているんだから当然といえば当然なんですが。しかし、内容の充実度にはかなりばらつきがあるようです。ネット情報にどれだけ力を入れるかというのは、なかなか難しいところで、もしかすると自分で自分の首を絞めるという状況になりかねません。温泉とかラーメン屋の場所と電話番号と営業時間と定休日なんて情報は、yahooやらinfoseekやら「定番」どころのWebページで探しに行けるんですから、ネットでは調べようがないことや書いていないこと、もしくはネットで調べられる以上のことを本に載せていくことが、生き残る方法でしょう。

それから、「クーポンマガジン」と呼ばれるお店の広告とクーポン券ばかりの雑誌が無料で広く配られるようになりました。ライバルになりつつある?かも知れません。これからの展開を見守りたいと思います。
 



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タウン誌の内容、各コーナーの紹介

テレビ/ラジオ

注目の番組を紹介しています。放送日時の順に並んでいるか、各放送局ごとにスペースが分割されています。隔週刊のタウン誌では、向こう2週間の番組表が載っています。こうなると、テレビ雑誌と変わらない情報量です。月刊のところは、1週間のタイムテーブルが載っています。映画の番組だけ集めて、一覧表もしくはカレンダーをつくっているところもあります。コミニュティーFM局が各地にできたので、その番組表を載せるタウン誌が増えているようです。

時刻表

鉄道の時刻表については大きく分けて2種類あって、東京・大阪へ行くために新幹線への接続が書いてあるものと、その地方の中心駅の私鉄やバスを含めた各路線の発車時刻を並べたものがあります。 高速バス・航空機の時刻表は、概してタウン誌の時刻表のほうが「時刻表」よりも見やすく、便利です。「時刻表」では、まず東京発着の路線の時刻を北から順にずらっと並べ、つぎに大阪発着の路線を並べて…という編集の仕方がなされているので、地方都市どうしを結ぶ路線は同じバス停・空港から出る便なのに行き先によって全く違うページに載っていることがよくあり、分かりにくくなりがちだからです。地域によって鉄道が強いところ、高速バスが強いところ、飛行機が強いところ、フェリーの存在感が大きいところ、という違いもわかります。

連載

地元出身の有名人が書いたものが結構あります。まあ、有名人とは限りませんが。ヨソモノがみると、○○○○って◇◇出身だったのかぁ、と知っただけで十分感動できます(?)。

お店の紹介

ローカル情報が生命線であるタウン誌がもっとも力を入れるところのひとつです。イタリア料理屋を、あるいは和菓子のお店を、というように毎月ジャンル別にお店を紹介するパターンと、▽▽商店街、あるいは◎◎町◇◇地区というように、狭い範囲を徹底的に攻略するパターンがあります。あるいは、コーナー名を変えて両方やってたり(笑)。

読者投稿のページ

読者からのお便りや質問やイベント開催のお知らせなどなど…「譲ります/譲ってください」「友達/サークル仲間募集」「彼氏/彼女募集」「お誕生日おめでとう」「伝言板」などなど…。「お誕生日おめでとう」「伝言板」のメッセージなどは、各ページの欄外に載っていることもあります。

読者投稿のお笑いページ

読者からの投稿で成り立つコーナーで、ラジオの深夜放送のノリです。しゃべりで笑わせるのと、活字を読ませて笑わせるのとでは、全然笑いの種類が違いますけれど。昨日、街でこんなモノ見つけましたとか、さっき弟がこんな勘違いをやってくれました、などなど。普通の読者投稿ページの一つのコーナーだったり、独立していたりします。タウン誌の場合、方言が重要なキーになることがよくあり、ヨソモノには理解できないことも。

探偵団(?)

読者からの投稿で出動する?「○○町で◆◆なものを発見したんですけど、あれは一体何ですか?」といった疑問の真相を究明するコーナー。やはり関西の某テレビ番組のノリに近いような気がします。

本/CD/ビデオ/ゲーム情報

地区限定で発売というのはあまりないと思うのですが(そうでもないか)、情報量はタウン誌によってかなりの差がありますし、「広く浅く」なところも、「狭く深く」なところもあります。

ライブ/コンサート/演劇/映画/イベント/スポーツ情報

映画のところなどは私には興味がないところなので、あんまり読まないです。旅先での、せいぜい1日2日いる間に、自分が行きたいと思うようなイベントがある可能性は極めて稀ですが、地域の祭りや花火大会の情報があれば、覗いてみようという気にはなります。
地元で活動しているインディーズバンドの情報があったりします。

超ローカルニュース

もう誰も止められない、ひたすらマチのニュース、ムラのニュースのオンパレード。 「★★川に、■■町と@@村とを結ぶ□□橋が開通しました。」「○○町に▲▲会館がOPEN!」「◎◎町でマラソン大会が行なわれました。」「△△村の◆◆さんが☆☆という番組に出ました。」「##市に●●のそっくりさん?がいた!」「▽▽町の▼▼さんちの畑で♪♪の形の実がなりました。」 …こんなのが、下手すると県内の市町村の数だけあります。もう勘弁してください!今後、市町村合併の影響が出てくるか?

ファッション/スナップ/プリクラ/写メール/グラビア

読者もしくは通りがかりの人をつかまえて、ファッションチェックしたり、インタビューしたりして、とにかくみんなの写真が載るページ。読者がプリクラを送る企画もおんなじようなものでしょう。よーくよーく見てみると、「山形顔」とか「徳島顔」とか、その地方特有の顔やファッションが何となく見えてくるような気がします。一方、「数で勝負」ではなくって?、とにかくかっこいい男性、とにかくかわいい女性を載っけたグラビアページもあります。

車/バイク

私には興味がないところなので、あんまり読まないです。

ドライブ/レジャー

ところが、ドライブ情報になると、旅好きの私は、というか、そもそも旅先でタウン誌を読むことが多い私は、しっかりチェックしてしまうのであります。まあ、車で行くところって、たいてい公共交通機関を使っていくのはツラいですけど。その他に、その地方の圏外の都市のお店の情報や、遊園地などの情報があります。この辺りの情報はまとめて単行本になっていることも多いです。
 

アルバイト情報/住宅情報

うーむ、ここはヨソモノにはぜんっぜん関係ないですね…

編集後記

はっきり言って、読者にはどうでもいい、編集者の個人的な出来事や独り言が書いてあることがほとんどなんですが、なぜかついつい読んでしまいます。次号の予告もこの周辺にあります。

割引チケット

昔はなかったですね。こんなところに役所の「規制緩和」の影響が出ています。映画館・カラオケボックス・ファーストフード・ボウリング場などの切取って使う割引チケット。300円そこそこの本なのに、2万円割引の券なんてのも見たことがあります。ページの半分がチケットのスペースに使われてて、残りの半分は編集部宛てのハガキというパターンがよくある。

新商品紹介

食料品、医薬品、電器、時計などなど。読者プレゼントになっていたりします。

プレゼント

チケットなどの「紙切れ」を除いて、当選者は編集部まで直接取りに来てください、というのが多い。ヨソモノはおろか、編集部がある街から離れたところに住んでいるというだけでハガキを出すのに二の足を踏んでしまう人が多いのでは?たしかに送料も馬鹿にならないとは思うのですが、検討してもらいたい課題です。

地図

市街地の地図。ヨソモノにはありがたい。特集で取り上げられたり、広告を出しているお店の位置が示されていることが多いです。

星占い

あらゆる雑誌という雑誌に共通してありますね。朝の情報番組でもNHK以外はどこでもやってますもんねえ。13星座占いも見かけます。

結婚式場予約情報

このページの近辺に合コンパーティーや結婚情報ネットワークの広告が集まってて、本来の予約情報よりもスペースを食っています。別冊付録として組まれているものも見かけます。これで広告料儲けているんだろうなー。

広告

上に挙げた、合コンパーティー、結婚情報ネットワークのほかに、携帯電話、自動車ディーラー、整形外科やエステティックサロン、カツラのメーカーなどの広告は、どこでもあります。ローカルなものでは、美容室、飲み屋、ファッション関係、CD屋、そして、タウン誌を出している出版社の単行本の広告くらいでしょうか。

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