ゾルキー1d(フェイクLeica)




 カメラ名称   :ゾルキー1d(Leica刻印)
 レンズ      :インダスタール22 50mm F3.5(Elmar刻印)
            M39ライカマウント
 シャッター    :布幕横走行式
           B・1/20〜1/500秒
           
 ファインダー  :二眼式二重像合致距離計連動
 フィルム装填  :底蓋着脱式
 大きさ/重さ  :W134*H68*D47・510g
 生産国      :ロシア



またまた、おロシア産の怪しい匂いがプンプンする、金ピカフェイクLeica。
このカメラとの出会いは、いまだに覚えている。
まだクラシックカメラの世界に足を踏み入れて間もない頃、<Leica>とはどんなカメラだろうか?(名前は聞いた事があるが実物を触った事も無ければ、見た事もない。)
中古カメラ屋の店内で初めて<Leica>を見た。見ただけである。高価すぎてとても触れる事は出来ない
値札をみると何十万円の文字が小さく書かれている。(ウッヒャー、とても手が出ない、私はLeicaは持つまい。と固く心に誓ったのである。)
とっても打ちのめされボッーとした頭で、ショーウインドーを見ていると、金色にピカピカ光るカメラを発見。しかも先ほど見たLeicaそっくりである。値札もレンズ付きで二万円。一桁違うし、金ピカが気に入った。一通りカメラ及びレンズのチェックを終え、まあ写らなくてもいいや〜置物置物と自分に言い聞かせ、即購入。(本物は触るのに勇気いるけど、偽物は気軽に手に取れる。)
実写してみたところ、フェイクElmarレンズもそこそこ写るし、シャッタースピードも距離計もまずまずOK!
使用感は本物と比較してしまうと、巻き上げは重いし、シャッター音も大きいが、現代のズームコンパクトカメラを持ち歩くよりも、こちらの方が撮影していて数段面白い。
しかし、フィルム装填が面倒で(バルナックライカ型カメラの泣き所)、今ではすっかり置物と化している。
いざとなれば、撮影できるが、このカメラの得意分野はやっぱり飾りが一番なのかも・・・・・

前に紹介した、キエフはコンタックスのクローンであったが、このゾルキー(1954年製?)は、年代からしてライカのコピー機フェド(1930年代?)のコピーではあるまいか?
いずれにしても、このフェイクLeica、本物を越える事はできないが、仮に本物がこの世に存在しなかったとしたら、もう少し高い評価がされたのではないかと思う。
昔々、ロケットを作って宇宙に行ったお国ですから、カメラなんぞ朝飯前であろう。




お気に入りワンポイント


左が本物Leica Vb、右が偽物Leica(ゾルキー)
よくぞここまで、似せるよね!