『約束したペンギン』

 おいらはアデリーペンギン。南極に住んでいる。

 

 このおはなしはね、ケープペンギン君からみんなへのプレゼントなんだ。ある時、ケープペンギン君がたったひとりで二枚羽のプロペラ飛行機を操縦してサハラ砂漠を横断しようとしてたんだってさ。でも…あいにく複葉機のモーターがパンクしちゃってサハラ砂漠のど真ん中に不時着しちゃったんだ。ケープペンギン君はモーターを直そうと、飛行機からモーターをはずしたんだって。けれどその日はそこまでやって日が暮れちゃったから仕方なく飛行機の下で眠ることにしたそうだよ。日が明けると、

「ヒツジの絵をかいて!!」

っていう声に起こされたんだって。

「えっ?!」

ってケープペンギン君はびっくりしたんだ。だってそこは砂漠のど真ん中だったからね。

「ね…ヒツジの絵をかいて!!」

ケープペンギン君は目を覚ますと目の前に見知らぬ“ぼっちゃん”が突っ立っていた。

「キミはだれ?どこから来たの?」

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