「ボクがフォークランドへいって、白旗をふってくるよ。だってボクが一番戦場の近くのホーン岬に住んでいるからね!あっと、それでヒゲペンギンさん、潜水艇のレッドサブマリン号をかしてください」

 マカロニ君は一羽、レッドサブマリン号に乗ってフォークランドしょ島へむかった。

 

 一週間後、マカロニ君は無事にもどってきたんだ。

「ボクは海にもぐりながら、フォークランドしょ島の西島と東島の海峡にはいりこんだ。そこで海面に浮き上がって白旗をたてた。はじめ、そこは戦場とは思えないほど静かだった。ボクは海峡をいったりきたりしたんだ。でも、いつの間にかボクのまわりには大きな何隻もの軍艦が取りかこんでたんだ。軍艦はレッドサブマリン号になにもしなかったけれど、とつぜん、たくさんのミサイルが空からふってきたんだ。ミサイルは次々、軍艦に命中した。レッドサブマリン号にもミサイルがあたりそうだったからボクはそこから逃げ出そうとしたんだけれど、軍艦が取りかこんでるからそうかんたんにはいかなかった。と、そこへヨットに乗ってマゼラン君があらわれた。きっと軍艦のかげにかくれてて、ヨットが近づいてきたのを気がつかなかったのかもしれないな。マゼラン君はミサイルがふってくるなか、なんとのんきに笛を吹いていたんだよ!でもその笛の音色がなんとも心地よくって、ボクは戦場にいることも忘れてついウトウトねむっちゃったんだ。

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