って、あいつはウミガメについていったんだってさ。ウミガメとあいつがジュゴンちゃんが住んでる海へいってみると、海水が赤土でまっかっか。そこへザトウクジラやってきたんですって。

「ザトウ君!久しぶりだね。ここに何しにきたの?」

「やあ!ペンギン君、オレはジュゴンちゃんを元気付けようと思って…歌でもうたってさ!ラ〜リラ#」

「それはいい考えだね!おいらもうたっちゃおうかな?」

「そっ!それはやめたほうが…タラリラ♪」

「えっ!どうして?ザトウ君!この前はおいらの歌は“革命的だ”とか何とかいってほめてくれたじゃない」

っていって、あいつはわけのわからないことにガ〜ガ〜うなりだしたんですってよ。

「あの時は…あの時だよ!♪とっ、とにかく、まずはオレがうたうよ。その次はウミガメ君、キミがうたいなよ、ラ・ラ・ラ♯」

「ぼくは歌なんかうたえないよ。それにペンギン君があんなにうたいたがっているし…発声練習なんかはじめちゃっているよ!」

「オレはただ逃げる時間がほしいだけなんだよ!パラリラ♭」

って、ザトウクジラがウミガメだけに伝わるようにはなしかけたんですって。

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