「王様のフリッパーはいつ見ても色ツヤともに良くて…キャハハハア…」
「いいかげんにしないか!みんなが心配しているんだぞ!」 って王様が少しおこると、おじさんは目に涙を浮かべて、 「お酒が苦くなっちゃうんですよ!苦い酒しかできないんですよ!」 ってさけんだ。おじさんは自前の酒蔵でお酒を造ってるんだ。 「酒が苦いだって?どれ、それをちょっとためしに飲ませてみろ!」 って王様はおじさんから盃を受け取ってお酒にくちばしをつけたんだ。 「ぺっ!ヒゲペンギン!よくもまあ、こんなまずい酒を飲んでるなあ!」 「私だってこんな酒飲みたくないですよ!けれど、せっかく造ったから飲まなきゃもったいないし、残したら酒米やこうじに申し訳がたたなくて…」 |