「ヒゲペンギン君、酒造りに使う水はどうしてるんだね?」
って博士がきいたんだ。 「造りに使う水はすべて酒蔵の近くにほった井戸から地下水をくみ上げてるんだよ」 「その井戸水がどうやらあやしいな!フンボルトや、今度は井戸水を調べてみようじゃないか?」 「わかったわ、博士!さっそく井戸水をとってきましょう」 ってフンボルトさんは酒蔵へむかったんだ。お酒を調べるときはあんなにいやがってたのに、井戸水を調べるとなったら飛んでいっちゃった。フンボルトさんてただのわがままなヤツって思ってたけど、ちゃんとした科学者だったんだね。フンボルトさんがきちんと井戸水を調べてくれたんだ。そうしたら井戸水にも吟醸酒とおんなじ苦味のもとが入ってることがわかったんだ。 |