もうすでに大勢のカラスやウミネコ、カワセミたちが集まっていた。公園のジャングルジムのてっぺんにとまったカラスが叫びだした。

「チェケダ〜!!今夜も熱帯夜!サタデーナイト、フィーバー!フィーバー!!今宵もヒップホップ、RアンドBからテクノまで、なんでもありだ!みんな楽しんでいこうぜ!!」

“サタデーナイト”だなんて、いったいいつの時代のことをやっているんだか?って考えていると、さっきのカラスが、

「おや、今夜はものすごくめずらしいお客さんがおいでだよ!な、なんと南極のペンギン君が我が二丁目あけぼの公園においでなすった!!」

っていった。するとみんなの視線がおいらのところに。だからおいらはいってやったんだ。

「みんな!きいておくれ…こんなに毎晩、毎晩大騒ぎして、ツバメ君が夜ねむれないって困っているんだよ!」

おいらのいうことにはおかまいなしっていう感じで、そばにいたウミネコが、

「キミは好きなジャンルとかアーティストとかっているのかい?ここはクラブだよ!」

ってきいたんだ。

「おいらはペンギンだから…」

「ペンギンだから?」

つぎへ、

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