『土を洗ったペンギン』

 おいらはアデリーペンギン。南極に住んでいる。

 ある日、おいらはマカロニペンギン君のところへ遊びにいったんだ。すると、マカロニ君のところにコガタペンギン君がきていた。二羽はなにかしんこくな話しをしていたんだ。

「マカロニ君、どうしたの?」

「やあ!アデリー君、ハネジロちゃんがたいへんなことになっているんだって!」

「あのかわいらしいハネジロちゃんがかい?」

「そうなんですよ!私めのいとこのハネジロちゃんが近ごろぜんぜん姿を見せないんで、ハネジロちゃんの巣へいってみると『だれにも会わないんだから…もう、私にかまわないで!!』って、顔も会わせてくれないんですよ」

ってコガタペンギン君が説明した。おいらは気だてのいいハネジロペンギンちゃんが、いったいどうしたんだろうと思ったよ。マカロニ君が、

「ビクトリア先生にハネジロちゃんがどうして『もう私にかまわないで!!』なんていいだしたのか?きいてもらおうよ。ハネジロちゃんはビクトリア先生の教え子だろう。ハネジロちゃんも先生のいうことならきくんじゃないのかなあ」

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