「ナマコにエビか!酒の肴だなあ!きっと深海で居酒屋をはじめたら、はやるかもしれないなあ」

っていったんだ。

「“竜宮城”って名前にして、グロテスクな深海の魚たちをながめながら、深海の肴をつまみに一杯か?いいねぇ!ヒゲペンギン君!いっしょにやろうじゃないか!」

ってガラパゴス博士がはなしにのってきたんだ。おじさんも博士も深海一万メートルにやってきて、そんな相談しなくてもよさそうなのに…。それからずっと深海ではマリンスノーっていって、雪がひっきりなしに降っているみたいなんだ。しんしんと…でもマリンスノーの正体は、生き物の死がいやフンなんだって。それからマリンスターっていって、そこら中にホタルがピカピカ舞っているみたいなんだ。それは発光するバクテリアやクラゲなんかの生き物たちの仕業なんだってさ。深海をさまよっていると、おいらは意外なものを見つけたんだ。なんと人の生首!じゃなくてマネキンの首だった。落としたものなのか?すてたものなのか?わからないけれど、そんなものがなんの前ぶれもなくサーチライトに照らし出されたらすごく怖いよね!やっぱり竜宮城ってバケモノ屋敷なのかなあ。それにしてもここにくる途中で空き缶やらレジ袋やら、人間がすてたごみが海の中のいたるところでみつかったんだよ。海はゴミすて場じゃないのに!

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