ガラパゴス博士は新種のナマコやエビを発見するのにいそがしく、ヒゲペンギンのおじさんはひそかに持ちこんだお酒をちびちびやりだした。おじさんによると、

「深海で飲むお酒はまた格別!」

なんだって…。

 ホランド号は海底火山がある地点にやってきた。チムニーって呼ばれる深海の煙突からもくもくと煙が吐き出されるように、熱水が湧き出していたんだ。チムニーをよく観察すると、そこにはユノハナガニっていう目が退化して“目のないカニ”が気味の悪いくらいびっしりとたくさん群がっていた。ユノハナガニは温泉が大好きなんだ。だから海底火山があるところにいるんだよ。それからシロウリガイっていう貝が不気味ないくらいびっしりと密生しているところがあった。シロウリガイは海水中の硫化水素からエネルギーを得ているんだって!だから日光の届かない深海で生きていられるんだってさ!鉄の貝殻をもったスケーリーフットっていう巻貝やゴエモンコシオリエビっていう毛深いエビもいたんだ。ゾンビワームっていう生き物は、死んだクジラの骨を栄養源にしているんだって。

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