「なるほどね」

おいらたち三羽はホランド号のキャビンに乗り込んだ。

「博士、どうしてホランド号の船室はまん丸なの?」

っておいらは再びきいた。

「それは千気圧の水圧に耐えられるようにするために球形にしたんだよ。今私たちがいるキャビンはフンボルトが設計して、作ってくれたんだよ」

「えっ!?フンボルトさんが!今日はどうしてそのフンボルトさんがいないの?」

「ホランド号は定員が三名だし、さっき、乗る前にキミもいっしょにみんなで体重をはかったよね。あれはホランド号にのせる“おもり”の量を決めるためにやったんだ。きちんと調査船の重量調整をしておかないと、深海で自由に動きまわれないからね。乗組員の体重がちゃんとわかっていないとそれができないんだよ。フンボルトは自分の体重がわれわれに知られたくないんだって…セクハラとか?なんとか?だから今日は辞退したってわけさ」

「フンボルトさんも女の子だったんだねぇ!ガハッハハハハハ…って、そうじゃなくて船に乗らないフンボルトさんが作ったキャビンでホントに大丈夫なの?」

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