酒蔵だって!?お酒を密造しているのか??それが莫大な収入源になっているのだな!気の良さそうにしていても、言葉のはしばしに“大物”を感じさせる!?

「それにしてもフクロウ先生、なぜこんな砂漠に森を作ろうだなんて、思い立ったんですか?」

と、ヒゲのペンギンがたずねたのじゃ。

「よくぞきいてくれましたな!それはわしのおじいさんの遺言なのじゃよ。じいさんのはなしでは、ここら辺は大昔、緑豊かな森だったそうな。けれどある時、人間たちがやってきて森を壊し、人間たちが飼っているヤギやヒツジが植物という植物をすべて食べつくしてしまったのじゃ。その挙句、今のような砂漠になってしまったそうじゃ。だからわしのじいさんは、昔の元の森にするべく木を植えはじめた。わしただその遺志を継いだに過ぎんのじゃよ!」

 用意した苗木はおおかた植え終えた。周りにわらをしいたのじゃ。するとふとどきなタンチョウが、

「ねえ!ねえ!ペンギンさん、植樹も終わったことだしこれから足湯にいきませんか?フラミンゴさんなんかここにきてから毎日つかっているんですよ」

と、こともあろうにペンギンさんを足湯にさそったったのじゃ。

つぎへ、

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