「みんなが苗木や水を運んでいるのに…おいらよりもずっとちっちゃなダイセン君やウズラ君が運んでいるのにさ、おいらたちだけあんな車には乗れないよ!だいいち、あんなに長いリムジン、リッター何キロ走れるの??」

「ペンギンさんのために!」

「せっかくだけどえんりょしておくよ。あんなに小さなヒヨドリ君が運んでいるんだからさ!」

ペンギンさんたちは歩いて、苗木がいっぱい詰まったリアカーを引っ張っていったんじゃ。わしがムリをして借りたきたリムジンっていったい??

 目的地の岩石砂漠に到着したんじゃ。苗木もお水もたらいも運び込んだのじゃ。

「私がまず植樹の手本をお見せします!」

と、ミミズクが木の植え方をみんなに教えた。それからみんなそれぞれが思い思いに木を植えたんじゃ。わしはそれとなくペンギンさんの様子をうかがった。なんと手際よく木を植えているじゃないか!

「これは、これはペンギンさん、さすがに仕事が速いですね」

「おいらは南極にお花畑を持っているんだよ、だからこういう仕事には慣れているのかもしれないなあ!」

はて?南極にお花畑??南極の地上で植物が育つのか?氷と岩しかないと思っておったが…南のマフィアならではの、お金に糸目をつけない豪勢な温室でもしつらえたのか?

「わたしも酒蔵の周りに花壇があるからね」

と、ヒゲのペンギン。

つぎへ、

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